「攻めダルマ」から「魔王」へ、そして……佐々木寿人が魅せた「次なる異名」【Mリーグ2022-23観戦記2/24】担当記者:渡邉浩史郎

あとはただ真っ直ぐ、自身の手を作り、攻めを貫くだけ。

後のない瑞原からの出アガリ。裏ドラ一枚条件。

ファンは、視聴者は、全人類は、思う。乗らないわけがない。これまでのミラクルセーブが、ここでの裏ドラを必然足らしめるのだ。

当然の裏一。寿人、逆転……!

となっていれば観戦記的に綺麗に締めることができたのだが、ここは裏ドラが乗らずに3900のアガリで二着に。麻雀は誰に対しても平等で、非情である。

リーチ10、アガリ10、放銃0を目指していたという寿人。
結果は2-4-1となったが、一歩間違えればこのインタビュー席に国士無双放銃で来ることになっていたと考えると素晴らしいスタッツである。
32000の放銃回避は実質トップ分の順位点を死守したと考えていいだろう。

「攻めダルマ」から始まり、「魔王」にまで至った寿人。
いつかその異名が「守備職人」になる日が来るのだろうか。

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