親の内川選手のリーチに対してドラのを切れば現物待ちテンパイが入る勝又選手。
アガれば2着で、待ちはだいぶ薄くなったが腐っても親の現物待ち。
攻撃型の選手じゃなくてもテンパイを取る人が多そうな手牌でしたが、
テンパイ取らずの切り。
トップ目の選手が間髪入れずに差し込んでくるタイプならテンパイを取っていたが、安全牌が足りて入れば瀬戸熊選手は素点を大事にして差し込みは控えてきそうなことを察知。
は9枚見え。
親との1対1の勝負になってしまえば、この手は25%のアガリ局に入れず75%のほうに漏れてきそうだと判断して受けを選択しました。
こうやって並べてみると、確かに守備型に見えてきます。
75%の守備意識が安定した結果に繋がり、4着2回で迎えた自身のレギュラーシーズン最終戦。
4着さえ引かなければラス回避率1位が決まるという大事な試合で、2度親満を放銃して3,700点持ちの大ピンチまで陥りましたが、ハナから目標は個人記録ではなくチーム優勝だった勝又選手。
南3局と
南4局に連続でアガリ、ラスを脱出すると
1本場でラス落ち覚悟の追っかけリーチ。
結果は横移動で終わり、23戦2ラスの成績でラス回避率1位を獲得しました。
最後まで攻めまくる勝又選手に
「ラス回避率って知ってる?」
と、やっぱり守備型なんかじゃないことを確信した面々でした。
※剣道部時代の名残りから、目上の人よりも先に頭を上げないように気をつける勝又選手
日本プロ麻雀連盟所属16年目。
一日中麻雀観るか野球観るか漫画読むかして、たまに寝る。
Twitter:@koshishi0610