前者は小島武夫プロと阿佐田哲也先生率いる麻雀新鮮組の田村光昭プロが、ゴミ拾い麻雀と揶揄されました。
300点-500点のことを昔はゴミと呼ぶ人が多かったんです。
当時は単独のアガリ形の美しさを競う傾向が強かったんですが、田村プロはトップを取るために、参加率の高いスピード麻雀も重視していたんです。
これは日本プロ麻雀連盟の名誉会長である、灘麻太郎プロの異名カミソリ灘にも通じる、今では主流の戦法になってます。
も一つの開店コジキはパチンコ用語で、クギの甘い開店イベント狙いのパチプロへの蔑称。
共通点は勝てるの一点。
それを喜ばない人たちが、コジキと呼ぶことによって、排除しようとしたんです。
昔の旅館麻雀では、カモを逃がすかツブすような雀ゴロは、徹底排除してました。
クズ手ですがポン材は即鳴きでOK。
メンゼンのテンパイは難しそうなので、倍速4倍速の鳴き。
遠いホンイツとファン牌の重なりを期待します。
「安全牌候補に取っておきたい」は無用。
クズ手に安牌はいくらでもある。
完成することはめったにありませんが、相手の手が僅かに遅れる可能性がある。
あるいはリーチ志向を捨てて、鳴きグループに参加とか。
リーチも全ツッパもコジキ麻雀も、リスク集団に飛び込んだほうがトータルでは有利です。
対人ゲームである麻雀は、慎重派は勝負の蚊帳の外に置かれがち。
万度(ばんたび)勝負、あるいはそう見えるくらいで丁度いい。
ただし、捨て牌の3段目はややクールダウン。
先行集団のメリットは減ってる。
ツモられ貧乏やチップ負けしな
いためにも、参加率を上げて積極的に勝負。
振って後悔するよりも、降りて後悔が多くならないようにしましょう。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2020年2月号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/