悔し涙を浮かべたこと、
あなたは最近ありますか?
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年5月18日
第1試合

東家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
南家:勝又健志(EX風林火山)
西家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
インタビューで伊達は、

時おり、声を震わせ、そして言葉を詰まらせながら想いを語った。
振り返った局は3つ。
まずは東1局、

この打についてだった。
を切る手もあったとのことだが、ドラが
であることからも、
引きを見て打
とするのが自然に見える。
このあと、
嘲笑うかのようにがやってくるのだが、これは仕方がないだろう。
2つ目は、南1局1本場、

南家の勝又が、ダブを含めて3副露。ドラも内蔵されている。
そして、

トップ目の白鳥を追う、2着目伊達にテンパイが入る。
立体図を見てみよう。

は現物。ソウズは通っていない。
伊達は、

打としてテンパイを崩した。
勝又が早めにを切っているので、ピンズの下目でターツを作って勝負をしようという選択だろう。
ソウズは場に高く、ピンズはよさそうな景色なので、アガりやすいターツを求めにいきたい気持ちは分かる。
ただ、が勝又に通っていないことからも、ここは打
とするのがいいかと私は思う。
から好形ターツを作るには
が必須だ。
は3枚しかないので、難易度が高めである。
テンパイになる
縦引きもあと1枚しかない。
また、一方での形で持っておけば、
計9枚を引いての好形変化を狙いつつ、ツモ
でアガることも出来る。
リーチする手もあるが、勝又がゼンツしてくる可能性が高いことから、愚形待ちのここはテンパイを取るところでとどめておきたいと考える。
次巡に伊達は、

4枚目のを持ってくる。
ここは、

勇気を振り絞ってカンをする。
ここでリンシャン牌にいた、

親指に刺さるの感触を、伊達は一生忘れないだろう。
もしテンパイをとっていれば、ツモ嶺上開花赤となって、テンパネで2100-4100のアガリであった。
ここで、打として伊達は
単騎のテンパイをキープ。
ちなみに、
この局は、

白鳥が見事に七対子でかわしきり、勝又の仕掛けと伊達のテンパイを潰す値千金のアガリを決めた。
伊達が振り返った3つ目の局は、南3局1本場。