これも、他家に手格好のあてをつけさせないのが狙いであろう。
次に猿川が持ってきたのは、
だ!!!
静かにを河に置く。
さらに、
を引いてイーシャンテンに。
は最後に回して、マンズターツの幻影を見せることを選んだか。
猿川は、
この表情。
徹底したポーカーフェイスも猿川の長所のひとつ。
さぁ、役満のイーシャンテンだ。
次の手番では、
を引いて、打。
の安全度もあるが、下家の園田がを押してきているので、手出しを入れて「そこまで通っていた牌をいったんリセット」する意味もあっただろう。
次は、
を引いて、手が広がる。
ただ、ここからがなかなか進まない。
そして、手練れのMリーガー達がアクションを起こしてくる。
園田はをチーして、打。
タンヤオで連荘しようと前に出た。
さらに、
高宮がリーチで攻めてくる。
しかし、こうなることは、猿川にとっても悪くない。
なぜなら、
高宮はアガリ牌以外、ツモ切ることしか出来ないからだ!
「ポン」
大三元のテンパイだ!!
起死回生の一撃が決まるか!?
と思われたそのとき、残り1枚のが瑠美の手に吸い込まれていった。
惨劇は、これで終わらない。
園田がテンパイを入れてをプッシュ。
これで、回っているうちに、
みるみるピンズが寄ってきた瑠美も、が切れるようになり、
ハイテイひとつ前に、猿川から出たを瑠美がポン。
まさかの全員テンパイ…
ではなく、
ハイテイに眠っていたのは、
瑠美のアガリ牌であった。
「ロン」
「12000」
ハイテイにいたは、瑠美のもとへ引き寄せられた。
そして猿川の、
表情は崩れた。