「早く…早く…」
全ての想いを背負った
セレブ黒沢咲、
魂の1000点仕掛け
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2024年1月22日
真冬のMリーグスタジオに集まるは
麗しくも真っ赤に滾る美しき華達だ!
第1試合
東家:黒沢咲(TEAM雷電)
南家:二階堂亜樹(EX風林火山)
西家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
その中でも注目するのはこの選手だ!
チーム状況はまさに背水の陣。
これ以上の負けはもう許されない。
ボーダーライン争いのEX風林火山との直接対決、まず切り込むは黒沢咲だ。
黒沢以外の3人が連勝を狙う試合の中、
黒沢は今シーズン未だ1勝と苦戦を強いられている。
しかし今回は相性の良い全員女流対決だ。
過去女流対決は6戦やって4勝と脅威の勝率を誇る。
チームとしても、個人としても
勝って復活の狼煙を上げたいのは当然だ。
マイナス3桁のトータルポイント以外は黒沢らしいスタッツが並んでいる。
このマイナスがプラスに変える、そのきっかけとなるとうに
そこのけそこのけお嬢が通る。
東1局
お嬢にメンピンのみなんてつまらない…
と少しためらうも、ここは素直にリーチといく。
つまらないなら
力づくで
面白くおきますね!
黒沢の力が入ったツモ発声。
僥倖の一発で4000オールのスタートダッシュを切る。
聖母のような顔で喜びを噛み締める。
同卓者3人には無慈悲な女王に見えている事だろうが…。
と、まぁそんな冗談はさておき開局は黒沢が北島康介も思わず叫んでしまいそうな超気持ちいいアガリをものにして1歩リード。
このままお嬢の流れのままに…
いやいや、今回の相手は前述の通り、連勝かかる好調ムードの3人だ。
続く東2局
岡田の手牌、意外と捌くのが難しい手だ。
のトイツ落としでタンヤオを狙いつつほぐしていくのか、
はたまたソーズをスッキリさせていくのか。
岡田の選択は後者であった。ほとんどノータイムで1sに手をかける。
受け入れはシャンポンの種類がある分
またはがまたは切りよりも1種ずつ有利で
との比較は
が1枚切れの分切りが受け入れ1枚分有利になる。
地味なのだが、岡田は序盤ほど基本に忠実に手を進める印象がある。
ここが強さの秘訣だと筆者は考えている。