2月24日土曜日。霞ヶ関駅から直結のイイノホールにて、とある麻雀大会が開催されていた。
雷漢戦2024冬の陣。今回で3回目の開催となるこの大会は、Vtuber歌衣メイカが主催となって行われる、Vtuber8人による1Day大会。
解説・実況にはMリーグでもお馴染みのプロ雀士である渋川難波や鈴木優に松嶋桃、そしてVtuber青森りんこが登場し熱い闘牌を盛り上げた。
第1回2回は共に名古屋での開催だったが、今回は初の東京開催ということも相まって、多くのファン達がここイイノホールに駆け付けた。
ありがたいことに、今回特別に席を用意してもらい、現地観戦!
ということで今回は、観戦記兼現地レポートのような形で、本記事をお送りしていきたいと思う。
会場にはたくさんのブースが用意してあった。まず入って目を引くのは、ずらりと並んだ、出場者8人の等身大パネル!
前にはスタッフが常駐しており、自分の好きなVtuberのパネルとのツーショットを撮ってくれる。
ファンにとっては、とても嬉しいサービスだろう。
グッズ販売も行っており、大会が始まる前にはグッズを求めるファンが長蛇の列を作っていた。
アクリルキーホルダーやスマホバンド等、我々オタクの収集癖を刺激するラインナップが並んでいる。
尚、現地に参戦したファンには、トレーディングカードが入場特典として配布されており、更にオンラインで解答できる何切る問題に参加すると、更にトレーディングカードがもらえる仕様になっていたらしい。
更に会場ではトレカ交換のために用意されたブースが!
これは個人的には驚きだった。
確かに、ランダム要素があるトレーディングカードは、必ずしも自分のお目当てのカードを手に入れられる保証はない。
そこで、このブースで、「私は~~さんのカードを持っています。~~さんのカードと交換してくださる方はいませんか?」といった具合に、交換を求めることが、我々オタクの文化としては古来からある伝統なのである。
が、それを公式がこうしてブースまで用意しているのは驚きだった。
さて、それでは私も失礼して……メイカちゃんと千羽師匠とにゅうにゅうと……あ、ダメ? あ、そう……。
あ、じゃあ何切る問題に参加くらいは……あ、ダメ?……そう。
……じゃ、じゃあツーショットくらい!写真ぐらい撮らせて!何でもしますから!!
嫌じゃ嫌じゃ!仕事だろとかそんな正論は聞きとうない!!(麻雀歴15年の醜い一般男性)
大会システムを簡単に説明しておこう。参加人数は8名。
4人ずつの予選A、B卓を戦い、各卓の1位と3位が予選C卓へ。各卓の2位4位が予選D卓へと進む。
全員が予選を2回ずつ戦い、2回の予選で稼いだ点棒が多い4名が決勝卓へ、逆に少ない4名が最下位決定戦へと進む運びだ。
この最下位決定戦が、ある意味この雷漢戦のひとつの魅力となっているのだが、本当に不名誉なことに、この大会は最下位に称号が授けられる。
今回の称号はその名も……『神話に残るほどのザコw』うーん、この小学生が考えたかのような文言に、どう考えても過度な装飾が施された称号。まさに雷漢戦といった感じだ。
それでは、まずは予選のまとめから見て行こう。
~予選見どころ~
◆予選A卓組み合わせ
鳳玲天々vs因幡はねる(雷漢位)vs千羽黒乃vs歌衣メイカ
◆予選B卓組み合わせ
鴨神にゅうvs白雪レイドvs咲乃もこvsバーチャルゴリラ
予選では、1Day大会ならではの、ギリギリまで押す麻雀が各所に見ることができた。
そしてこの大会の面白いところは、選手達の優勝したい、と同時に絶対に最下位になりたくない、という気持ちが垣間見えるところ。
なんとかして上位卓に残ろうとする全員の選択は本当に面白く。
更に、会場では誰かのアガリに合わせて、その選手のライトアップがされる仕様となっており、より盛り上がりに華を添えていた。
予選B卓には、今日が特別な日である選手が出場していた。
白雪レイドである。
白雪は今日がなんと誕生日!とってもおめでたい。心からの祝福を送りたい!
きっと出場者の皆も、そう考えていたに違いない。
白雪自身も、「こんなめでたき日に麻雀でボコボコにされるわけにはぜっっったいにいかない」と力強く口にしていた。
うんうん、そうだよね。そんなこと、あっちゃいけないよね!
予選B卓、東3局1本場、白雪はこの形からリーチに踏み切る。
字牌の発がねらい目のリーチ。特に素点を稼ぐことが要求される雷漢戦のルールにおいては、当然のリーチといえるだろう。
しかしリーチ後、嘲笑うようにと河に並んでしまう。
発を切ってタンヤオに渡っていれば、これでのリーチが打てていた形だ。
しかしそれは、結果論。これは先制リーチを打つのが当然の選択に見える。