あなたは“押し慎吾”? それとも“オリ慎吾” ? 堀慎吾「押し引き何切る」5選! 担当記者 ゆうせー【Mリーグ2023-24セミファイナル観戦記 4/25】

【中】ポンから発進。多井の親を落としにいく。

「リーチ」

だが、そこはABEMSの総大将。多井隆晴が黙っちゃいない。

畳み掛けるようにリーチを放ってくる。

中盤過ぎに堀は、

上家から出た【3ソウ】をチーすればテンパイ、という状況になった。

ただ、待ちは愚形だ。

どうする?

4問目
①チーして【4ピン】プッシュ
②スルーして安全牌抽選を受ける

この局面は、

押し慎吾だ!

①チーして【4ピン】を押す選択を取った!

多井がすぐそこまで来ていて、ツモられても逆転されかねない点数状況だというのが大きい。自分がアガって多井の手を潰しにいくのが狙いである。下とは差があり、2着は確保出来そうなこともある。

また、現物が手に全くないのも大きい。中筋の【5ソウ】ですら、リーチ宣言牌が【6ソウ】であることからカンチャンは存在する。

よって、愚形待ちでもテンパイをとってアガリの機会を得た方がマシ、という判断だ。

しかし、

「ロン」

これが多井に捕まる。

2000は2600の直撃。

これで、堀と多井との点差は9100点になり、南3局3本場へ。

瑞原が2副露。

そして、

多井もポンで応戦してくる展開。

ここで、

この手の、

5問目

【瑞原 【白】ポン打【9ソウ】 【7ソウ】チー打【6ソウ】
多井 【6ソウ】ポン打【4マン】(2枚目)】

堀は何を切ったのだろうか?

素早い動作で堀が選んだのは、

【5ピン】だった!

これは多井の現物で、瑞原に通っていない牌。

瑞原への差し込み狙いだ。

下家の瑞原は6巡目に【9マン】を手出ししており、これは【7マン】【8マン】【9マン】【6マン】を引いたスライドの可能性が高い。

【5ピン】に関しては、先ほど場に出た【5ピン】がポンされていないことからシャンポンが薄く、また【3ピン】が早くに切れていることから【4ピン】【6ピン】もなさそうなので、【5ピン】が当たるならまずリャンメンとなる。

以上より、【5ピン】を切っても、

【6マン】【7マン】【8マン】【6ピン】【7ピン】XX

の手に刺さるのであれば、安く済むことが多いと考えられる。

一方で、対面にいる親の多井は、仕掛けながら使いやすい【4マン】を並べてきている。もう猶予はないと見ての【5ピン】切りだ。

これが、

瑞原に命中。

雀頭がドラだったのはやや痛いが、これも想定内。オーラスはトップ目で迎えられる。

そして、

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