また、これは確実ではないものの、七対子イーシャンテンからポンしてリャンシャンテンに戻してまで動きたい手なので、打点的に高い手であることが多いだろう。
この仕掛けに対し、
勝又もを押してテンパイ!
ターツに放銃するなら、この部分に赤が絡まないので、最悪でもドラヘッドの5800放銃で済む。
斬り込んでいった勝又。その手が、
次巡、ピタリと止まった。
思考の海に沈む勝又。
幾多の名勝負を繰り広げてきた、多井と勝又。
ここは、
を切った勝又を、
とらえた多井に軍配が上がった。
勝又は、試合後に、
応援ありがとうございました!
開幕4試合は0トップでした。
多井さんに放銃した7pはドラ雀頭なら2m4mの順になるかなと思って切ったけど、そもそもめちゃくちゃ危険な筋だし降りるべきだったなーと反省はありますが、まだまだ始まったばかり。
来週は2トップで毎週1勝のペースに戻せるよう頑張ります!— 勝又健志 (@katumatakenji) September 19, 2024
こう述べている。さらなる好形ターツを求めにいかなかったことを拠り所にして攻めたが、やや押し過ぎだったというのが見解だ。
打牌意図を選手本人が説明してくれるのは、本当にありがたい。
南3局1本場、
失点を取り返すべく、リーチをかける勝又。
中盤、トップ目の小林は、
この手になっていた。
現物は、
ない。
勝又VS小林。
何年もの間、それぞれのチームを、そして麻雀界を引っ張ってきた二人。
小林が選んだ牌は、
だった。勝又が2巡目に切っているの外側の牌だ。
に関してはが3巡目に出ているので、比べたときに少しでも早く切れている牌を「より不要だった」とみて、をチョイスしたのだろう。
このとき残したが、
重なった!
どうする…
“ピー・・・カシャカシャ”
(はワンチャンス。こちらは3ハンのテンパイ…)
“チーン!”
(押そう!)
ドラマタギのを押してテンパイをとった!
小林のアガリ牌は残り1枚。
奇しくもその1枚は、急ぎ足で勝又のもとへやってきたのだった。