岡田が、白鳥がを嫌そうに切る。どちらも通っておらず、特に、はドラだ。
それらは通ったが、なんと4枚あるの前に、が白鳥の元に!
リーチ赤の7700は8000、強烈なアガリが決まった。
🦏先発出場選手のお知らせ
2024/11/7 第1試合 渡辺太選手
今週もプラスポイント積み重ねたい木曜日!
先発で登場は、緑の安心ギュラリティ、みんなの心の守護トンふとし選手です!… https://t.co/olEm6cO7or pic.twitter.com/RIwc5tnGi6— 赤坂ドリブンズ (@AkasakaDrivens) November 7, 2024
ドリブンズのSNSでは出場選手紹介の際に小気味よい文章が綴られるが、太の紹介でよく使われるフレーズに「あなたの心臓に、負担かけさせていただきます」がある。
もちろんただやみくもに突っ込んでいるわけではなく、太のなかで通せる理、あるいは押す理由があっての選択も多い。しかし、それでも麻雀において絶対はなかなかないし、今回のようにリスクが大きい場面もある。
さすがにこの局はファンの心臓に負担がかかっただろうが、こういうスリリングな麻雀は見ている側をワクワクさせてくれるし、それが渡辺太という打ち手の魅力でもあるだろう。
太は南3局2本場でも菅原、白鳥の2軒リーチに対し、三色ドラドラ赤の満貫テンパイから親に通っていないをプッシュ。勝負どころであり、最後まで押していく。この局は白鳥にアガりきられてしまったが、太を見ていると、押すべき手をしっかり押しきることの大切さを感じさせてくれる。
試合後に「ヤンチャした」と振り返った太だったが、だったら放銃も多いのではないかというと、そうではない。これは試合後のスタッツだが、アガリも放銃も多かったなかで、太はアガリ5回に対し、放銃はゼロ。不利なめくりあいに勝ったのは幸運によるところもあるが、こうした数字からも、太の攻めがただの棒攻めではなく、戦うべき局面をしっかりと見極めていることが見えてくる。
これからも、たくさん我々の心臓に負担をかけてほしい。そしてその先にある、さらなる麻雀の面白さを見せてほしい。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。