続く南2局2本場。

3巡目、伊達の手牌。
現状6ブロックなので、どこかのターツを落としていく必要がある。
か
外しが有力だが、ドラがなく打点を作るために、タンヤオを目指せる
落がいいだろう。
落としていく順番だが、伊達は打を選択。

一見・
どちらを切っても変わらず、むしろタンヤオを目指しているのだから端の
から切ってしまいそうだが、
から切っておくことで

ドラがなので
周りを引いたときに雀頭を変えることができるのだ。
今回を持っているので、仮に
を残して
を引いたとしても、
の二度受けの形になるのであまり嬉しくない。
伊達はを引き今度は打
としたが、ドラを引いたピンフドラ1をメインにしつつ、仮にドラが引けなくとも567の三色が狙える形になっている。
次巡、を引き打
。

切る予定だったが雀頭になったことで、結果としては
・
どちらを切った場合でも最終形は同じになっていた可能性が高いが、先の変化まで想定した非常に丁寧な一打だと言えるだろう。
リーチから2巡後、をツモ。


裏は乗らず2,600オールとなったが、このアガリで伊達はトップ目になる。


オーラスは4着の大介がリーチをかけ、園田・大介の2人テンパイで流局。
伊達がトップを持ち帰る。

満貫以上のアガリが出ない低打点の応酬となった一戦。
派手なアガリこそ無いものの、伊達が丁寧な一打を見せた試合となった。
日本プロ麻雀連盟所属プロ。株式会社AllRuns代表取締役社長。業界を様々なやり方で盛り上げていくために日々奮闘中。Mリーグ観戦記ライター2年目。常に前のめりな執筆を心がけています(怒られない範囲で)。Twitterをフォローしてもらえると励みになります。
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