本田朋広の進撃と茅森早香の粘り 今シーズン屈指の好ゲームに酔いしれた夜【Mリーグ2024-25観戦記 3/14 第2試合】担当記者 #東川亮

リーチタンヤオ赤、7700のアガリで滝沢が親番をつなぐと・・・

次局は本田の追撃を振り切り、リーチツモタンヤオピンフ赤裏の6000は6100オールでトップ逆転。本当に麻雀、何が起きるかわからん。

次局は、本田が6巡目に1シャンテンをとらずにゆったりと構えると、

茅森のリーチに遅れを取ったものの、【2ソウ】【5ソウ】【8ソウ】待ちで追っかけリーチ、

しっかりと競り勝って滝沢を猛追。

これでオーラスは滝沢と本田、茅森と仲林がそれぞれ着順勝負の構図になった。

そして、このオーラスが本当にアツかった。

スピード勝負必至の南4局、おあつらえ向きに茅森が【東】暗刻、

本田が【發】暗刻、

仲林が【白】トイツ、みんな仕掛けて早そうだ。

早速仕掛けたのが本田、【2マン】ポンから打【9ピン】とすると、

滝沢がポン。

え、ここから?滝沢が?

手役はトイトイチャンタか、それだけなりふり構っていられぬ状況ということだ。切り出しは【赤5マン】、打点はいらない。

すぐにドラ【1マン】もポンして、これはトイトイ

打点をつけたい茅森だが、相手の動きが派手でそうも言ってはいられない。おそらく渋々の【6マン】ポンでいったんシャンポンテンパイを取る。

本田が【8ソウ】ポンでテンパイ、待ちは悪いがアガれば勝ち。

滝沢は【3マン】ポンでなお1シャンテン。裸単騎もありそうだったが【3ソウ】は本田のアガリ牌だ。

場が煮詰まるところで茅森が【7マン】を引いて少考し、2枚切れのカン【8マン】待ちに受け変え。

相手への対応もあったかもしれないが、カン【8マン】【6マン】ポンで相手は少し使いにくい。

これを本田がすぐにツモ切って、2000点のアガリ。打点は安いがアガって親番つなぐの大事。

南4局1本場、今回はまだ仕掛けもなく河もおとなしいので、茅森は3巡目の1シャンテンを取らずに好形を求める。この辺のメリハリはすごく面白いよね。

かたや、とんでもないところから仕掛けた本田。

6巡目にピンズのメンツを破壊するドラ【4ピン】ポンから無理やりタンヤオを目指す。

これ、鳴いていいの?

ちなみにこの【4ピン】が茅森のド急所で、人によっては発声がかぶっていたやつ。痛ぇ!

仕掛けた本田が道中で余した【北】は、滝沢の役牌であり最大のネック。これが鳴けて【2ソウ】【5ソウ】テンパイには、滝沢逃げきりの気配が漂う。

で、この後の茅森がすごかった。これだけ相手がポンチーしまくっているところに役なし門前テンパイしたら、待ちの良しあし関係なしに「すっこんでろ貴様ら、親リーチじゃ!」ってしたくもなるじゃん。ロン牌取りこぼしたくないし。

でも、茅森はテンパイを外すのよ。ここまで煮詰まったら相手も腹くくって突っ込んで来そうで、プラス本田がドラポン、茅森の手がたいしたことないと読まれれば、その可能性も高くなる。そうなったときにはどう考えても不利な待ちだから、ラフに勝負はしない。分かるけど、できるこれ?カッコ良くない?

次巡、カン【4マン】待ちで今度は役ありテンパイ。これもダマで、たぶんリャンメン変化待ち。

この【4マン】が本田から出て3900は4200。いや、茅森の粘りがすごい。おかげでこっちは面白い試合を堪能できる。

南4局2本場、本田は満貫条件って・・・見えとるやん、ダブ【南】ホンイツ

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