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【猿川真寿】
「長く麻雀プロをやっていますけど、麻雀界のことに対してもいろいろ勉強になった2年間だったので、成績はふるいませんでしたけど、自分にとってはすごくいい2年だと思っています。一番は雀力向上になりますけど、いろいろな人の意見を聞いたり、Mリーグルールでのリーグ戦はやったことがないものだったので、自分が知らなかったことなど、すごく勉強になりましたね」
-猿川選手はオーディションを控えています。
「Mリーグで成績を残していないので、6分の1を勝ちとって、来季こそは成績を残して、Mリーグファンの人たちにも強いところを見せつけたいと思います」
【菅原千瑛】
「今シーズンもそうですし、昨シーズンもプラスでは終えたかったんですけど、それができませんでした。もともとこのチームにはオーディションで勝ったから入ることができたので、その分も活躍しなくてはいけない立場だったとはすごく思っていました。それができなかったこともそうですし、チーム戦は難しいと思うこともありました。たとえば個人戦だったら自由に打てる部分があるのが、チームのポイントも相まって難しかった部分をすごく痛感しました。特に今シーズンの最後のほうは自分らしく打てなかったかもしれないですけど、チームのために最後の最後まで諦めずにしっかり戦った、という気持ちはあります」
-この4人で戦った2年間についてはいかがでしょうか。
「個性的な3人と一緒に戦う中で、自分になかったものだったり、改めて実感させられることだったりと、たくさん学ぶこともありました。試合中に他の選手が苦しい展開になって、それを応援しながら見ていたときとかは、自分のことのように本当に辛いし苦しいなと思いましたし、そこで勝ったときは本当にうれしいと思いながら2年間やってきました」
-この後は、オーディションが待っています。
「キャプテンと戦うことにはいささか複雑な気持ちもありましたが、目の前に試合があって、その試合で勝ちを取りに行くのはイチ麻雀プロとしていつもやってきたことではあるので、オーディションでも自分らしく、自分が勝つことを目指して戦いたいと思っています」
【鈴木大介】
「去年もそうなんですが、あっという間に終わったシーズンでした。チームとしては本当に最初の内から苦しい状況が続いて、自分自身も13回逆連対が続いたりとか、チームが一番苦しかったときに自分が拍車をかけてしまったと思いますし、それは本当に不甲斐ないと思っています。
個人的に狙っていた最高スコア賞を取れたのは、自分の雀風を考えたらうれしいことだと思いますけど、シーズンが終わってみるとやっぱり、自分の力もそうですし、チーム力が至らなかったことをすごく痛感しました。今はシーズンオフに入りましたけれども、来季というか自分の麻雀人生を見たときに、やっぱりもう少しレベルアップしなくちゃいけないな、というのが今シーズンを振り返っての感想です。
今シーズンはある程度自由に打てていたのですが、途中で苦しい時期が来て、信じられないぐらいツモも最後の1牌も遠かったです。どちらかというと楽観派なので、リャンメン待ちでリーチをすればツモれるかな、くらいで思っていましたけど、そういった意味ではきついシーズンではありました。チーム全体それを引いてしまったところもあるので、各々がそういった意味で苦しんだシーズンだったのかなと思っていますね」
-チームから契約更新が発表されましたが、来季に向けてはいかがでしょうか。
「今はとにかく、雀力アップをすることだけです。いろいろな考えとか思いが頭をめぐるんですけれども、大事なことは今年、自分の力が足りなかったということなので、来季に向けて自分のスキルアップをやることだけに集中してやっていきたいと思っています」
【中田花奈】
「昨シーズンよりもマイナスを増やしてしまい、個人的なスコアとしても悪い結果になってしまって、本当に不甲斐ない気持ちです。内容は昨シーズンから変えて、守備的な打ち方から攻撃的な麻雀に変えたのは、次のシーズンにも変えずにやっていきたいと思っていますし、今シーズンの反省に生かして、来シーズンも打ちたいと思います。
シーズン中は、やっぱり自分の実力の無さを痛感するところはいろいろな局面であったので、そこは特に反省しなければいけないと思います」
-中田選手も、来季の来季の契約が決まっています。
「本当にありがたいことですけど、否定的な意見がかなり多いのは自分でもよくわかっていますし、そうなるとも思っていました。でも、こういう機会をいただいたからには、来季はちゃんと力を出して、結果を見せたいなと思っています。
チームからは成長の部分などを評価していただいたところもありました。本当はそれができた状態でチームに入っているべきなんですけれども、伸びしろの部分が誰よりもあるのは確かだと思っていますので、来季もそこは伸ばしていきたいと思っています」
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。