「このツモがいいね」と牌が言ったから11月4日は永井記念日【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 11/4 第2試合】担当記者 カイエ

4者がぶつかる熱い展開。
渋川。あとツモ番は2回。鳴きの入っていない南家で、一発とハイテイのチャンスがある。
前述の【3ピン】が永井から合わせ打たれることはなかった。ならば、

3軒目の追っかけリーチに踏み切った!
プレイヤーズ解説の多井隆晴も「これは美しいね」と評した「読み」と「胆力」で、

リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ドラ1の2000/4000!
渋川が見事にアガリ牌を引き寄せる。

 

東3局

好配牌から、永井が【6マン】【9マン】待ちのリャンメンリーチ。

しかしリーチ時、山に4枚のこれが終盤までもつれ、とうとう萩原が追いつく。

【3マン】【6マン】待ちは1枚残り。
萩原のこの手、

実は数巡前はこの牌姿。
自身、ドラ・赤赤のある勝負手も、【2ピン】【6ピン】と無筋2つは押せないと判断し、通りそうなソーズターツを払って迂回。【6ソウ】切り。

すると【5ピン】が通った瞬間、お帰りなさいの【6ソウ】引き戻し。
無理なく筋の【2ピン】を切って、イーシャンテン。

そしてテンパイで1スジ勝負となり、【6ピン】切り追っかけリーチとなった。
萩原の持ち味でもある、逆境からの粘り強さが、終盤、見事なテンパイへと導いた。

ツモ!

しかし、この日は永井の日だった。
リーチ・ツモ・【東】・ドラ1で競り勝って2000/4000。
萩原のサーカスのような手順も、実らず。

 

東4局

「三河の猛将」永井孝典の進軍は止まらない。親を迎えて好配牌から、するすると先制リーチ。

この1段目リャンメン【1ピン】【4ピン】待ちが6山では、

他3者は成す術がない。
安目の【1ピン】ツモだが、裏を乗せて、リーチ・ツモ・赤・裏で4000オール。
解説の鈴木たろうが「強すぎる」と舌を巻き、多井は「今日、世界一強い」と称賛した。

それもそのはず、この日の風林火山は、東京は豊洲にてサクラナイツとの合同PV(パブリック・ビューイング)を開催しており、浜松町のスタジオには永井ただ一人。

亜樹は自団体のリーグ戦、内川は前述のPV参加、勝又は療養中で、それぞれ不在。
孤軍奮闘の連闘となる。
腹を括って「ヒーローになってやる!」と意気込み、やる気半分、しかし不安も半分で、独り戦地へと赴く。

全員分のリストバンドを着用し、文字通りチームを背負って戦う。
そして1戦目はリーチを9回放ち、87.1Pの大トップ。
チームの絆を証明すると、続く2戦目も怒涛のリーチ攻勢で一気にトップ目へ。

間違いない。
誰もが思った。

今日は、永井の日だ。

 

南1局2本場

5巡目。ドラは【白】
すでに上家の渋川に【2マン】ポンが入っている。
永井の切り番。

ここからドラの【白】をツモ切った!

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