後悔も反省も飲み込んで　瑞原明奈　決意の日跨ぎ連闘【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/8 第1試合】担当記者 後藤哲冶

そして次巡を引いてきて、も続けざまに押した。
この時少し時間を使ったことを、瑞原はインタビューで「リーチを考えていた」と語ってくれている。

トップ目から、親番のリーチに対して押すのは怖い。
だが、これほど点差が離れていたら仮に親番のリーチに放銃してしまったとしても、１回程度ではトップはゆるぎない。
意外と、これができない選手も多い。
瑞原は「赤と入れ替えることができたらリーチも考えていた」と語る。
確かに、リーチ赤１確定で8000点が見えたらリーチという選択も非常に理に適っている。
ここまで点差が離れた時は、意外と東1局のつもりで打っても多少は許されるのだ。

これを押し切って、のツモ400、700で勝負あり。

瑞原が見事トップでゴールし、金曜日の悔しさを、日跨ぎ連闘で早くもリベンジに成功となるのだった。

 

３着とはなってしまったものの、一馬の手順は見事なものが多かった。

東1局2本場では１０巡目に、ドラのを見切って形を固定。
アガれるならタンヤオでのかわし手と割り切った一打。この辺りの嗅覚が、一馬の優れているところだと思わされる。
結果的にこの局はこの後カンをチーして、カンテンパイをツモアガリ、300、500のアガリとなった。
今回は３着になってしまったものの、今後も期待が持てる内容だったように思う。

そして、嬉しいトップは瑞原。

ポンせずからの18000。トップ目に立ってからの親リーチへの押し引き。
瑞原の良さが十二分に出た半荘だったように思う。
これで、個人成績はプラスに転じた。

後悔も反省も、その日のうちに。

すぐに切り替えて前を向ける女海賊、瑞原明奈。
今シーズンも好成績に期待ができそうだ。