ド派手な登場でド派手の
打牌をする大庭三四郎
勇気がもたらした勝者の麻雀
麻雀最強戦2020
次世代プロ集結麻雀代理戦争
【B卓】担当記者:危険な鬼太郎 2020年6月27日(土)
タイトル ド派手な登場でド派手の打牌をする大庭 勇気がもたらした勝者の麻雀
A卓とは違い、若手とは違い中堅世代、30歳前後の打ち手が集まったB卓。
今だあまり名が知れていない打ち手でも、このチャンスを活かし最強位になればその知名度は一夜にして知れ渡る事だろう。優勝賞金の300万も大きいはおおきいが、地位や名誉の方がもっと大事だ。
もちろんそんな事はみんな知っていて、対局者4人の顔は引き締まっている。そんな中で、
登場演出の中で、自身の名前の三四郎をもじって指で三と四と六を表現した大庭。
こういう派手な演出を好む打ち手は比較的最強戦とは相性が悪いので、どうなるものか…と思いつつ、対局を見て行った。
B卓
東家 大庭三四郎(瀬戸熊直樹推薦)
南家 櫛田利太(森下剛任推薦)
西家 佐治敏哲(堀慎吾推薦)
北家 岩瀬航(小林剛推薦)
東1局 ドラ
櫛田が先制リーチ
ドラがの待ちリーチ。これに対して親の大庭はまったく降りずに立ち向かう。
巡目も深くなりつつあるのに、上家から出た3枚目のを鳴いてテンパイを取らず、引いてきた危険牌のを強打する。
を引いてメンタンピン一盃口になれば、ドラのを打つ!そういう気迫を感じる一打だ。
結局テンパイは取れず、親が流れてしまったが大庭がこの半荘をどのように攻めていくのか?それが知れる一打に見えた。
東2局 1本場 供託1本
岩瀬の手牌がすこぶる良い。
とのタンヤオイーシャンテン。このまま岩瀬が先手を取るものだと思っていたが、意外な選択を見せる。
場にが出ると…。
なんとこれをポン!これを鳴くのは麻雀界広しといえども岩瀬ぐらいなものではないだろうか。
麻雀はリーチが非常に強いゲームだ。この岩瀬の手牌はかを引いてリーチすれば、一発か裏ドラ次第ですぐマンガンになる。巡目が深くなればチーテンを取る選手も多くいるだろうが、まだ5順目。かつ千点のテンパイ。
これは恐らく、岩瀬は供託の1300点を非常に重く見たのだと考えられる。自分が鳴かずにメンゼンで進めて、他家にアガられてこの供託を取られるのはしゃくだ。相手に取られるぐらいなら、自分が取るというドライな選択だ。
結果的にアガれは出来なかったものの、面白い選択だと思った。
東2局2本場は大庭が仕掛けてアガリ
タンヤオドラドラの1000-2000の2本場の供託2本のアガリ!
ここで大庭が頭一つ抜ける。
東3局
親の佐治が僅か3巡目でリーチ!
なんとこの巡目で待ちのドラ1含みでの最高のリーチ。一人旅になるかと思いきや、これに子の大庭が無筋の連打。放銃を恐れずに無筋を押し続ける。
そして選択。
一見すると難しい選択に見えるが実は簡単だ。が親の現物なのでそれを切ればいい。ドラのが重なれば勝負でドラドラのテンパイが取れるし、が来ればドラ切りでのテンパイが取れる。しかし大庭は小考し…
なんと強打!
これが佐治に当たりでリーチピンフドラ1の5800の放銃。この大庭の打牌にアベマのコメントは荒れたが、私はなるほどなぁ…と思った。