白鳥翔が国士無双に示した“切り順の妙”【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/5 第1試合(麻雀チャンネル2)】担当記者 喜多剛士

この判断が見事に的中し、狙い通り【2ソウ】をツモ。 【中】待ちでリーチを宣言する。

そして山に2枚残っていた【中】をしっかりツモり上げ、リーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2の3000-6000。 この大きなアガリで、白鳥が一気にトップ目へと浮上した。

 

南2局

一馬が8種から国士無双を見ながら手を進める展開となった。この半荘は、国士無双に向かう配牌が多い。

そして6巡目、一馬は早くも国士無双のイーシャンテンに到達。 国士無双はテンパイしているかどうかも読みにくく、待ちも絞れない厄介な役。しかも打点が高いだけに、対戦相手としては非常に嫌な役だ。

大介は【6ピン】のポンを入れて親の連荘を狙い、テンパイを入れる。

国士無双イーシャンテンの一馬が欲しい【1ピン】は白鳥に暗刻で、すでに山には残っていない。 もし一馬がテンパイし、白鳥がチートイツに向かえば放たれる可能性もあったが、白鳥は大介の仕掛けを見て【北】を外し、チートイツを見切る判断を選択。これにより、一馬の国士無双の可能性はほぼ消滅した。

その直後、一馬は【1ピン】待ちで国士無双のテンパイに到達する。

ここで白鳥の手が止まる。相手はタンヤオの大介と、国士無双【1ピン】待ちの一馬。単純に降りるだけなら、【9ソウ】【北】で3巡しのぎ、その間に大介に通る牌が増えるのを待つのが最も安全だ。

しかし、国士無双が存在する状況で安易に1・9牌や字牌を外してしまうと、白鳥の目から4枚見えている牌があるため「国士無双は無い」と大介に悟られてしまう。 そうなると、大介が1・9牌や字牌を引いた際に“降りる”という選択肢を取らなくなり、大介のアガリ率が上がってしまう。白鳥としては、ギリギリまでその情報を与えたくない。

これまでも合わせ打ちなどで、4枚見えている牌の存在を悟られないよう細心の注意を払っていたが、安牌が尽きた局面で、白鳥はやむなく【9ソウ】を外す決断を下した。 相手に余計な情報を与えまいと、最後まで可能性を探り続けた白鳥らしい思考だった。

そして、大介は【9マン】をツモるが、白鳥の【9ソウ】トイツ落としを見て、【9マン】を押す選択をした。 もし白鳥の【9ソウ】がなければ、おそらくはオリを選んでいた場面だっただろう。 一打一打の情報が、卓上の判断に影響を与える。そんな緊張感の中での一押しだった。

そして最終的に、大介もアガリに届かず2人テンパイで流局となった。

 

南2局1本場

南2局1本場、一馬が【發】をポンして、くっつきのイーシャンテンに構える。 赤も含まれており、1〜3着が混戦の中で、少しでも加点して局を進めたいという意図が見える仕掛けだ。

一方の白鳥は、【赤5ピン】を引き入れて筒子の一通を見据え、【4マン】を切る。

【9ピン】が2枚見えている状況で、タンヤオとの天秤にかけながら手を進めていたが、待望の【9ピン】を引き入れてイーシャンテンに。

【2ピン】【7ソウ】のシャンポンテンパイから【6ピン】を引き込み、【1ピン】【4ピン】【7ピン】の三面待ちに変化。 高目の【1ピン】で一通が完成する形となった。ただし、その【1ピン】は直前に2枚切られており、残りは1枚のみ。 それでも白鳥は、ここで勝負のリーチを選択する。 高目が薄いとはいえ、安目の1000-2000の加点が入れば、残り二局の立ち回りを大きく有利に進められる。

そして、白鳥が引き当てたのはラス牌の【1ピン】。 リーチ・ツモ・一通・赤の2000-4000。 先ほどは【1ピン】国士無双を見切り、今回はその【1ピン】で大きなアガリをものにした。

試合はそのまま白鳥が逃げきり。国士無双が幾度も顔をのぞかせる波乱含みの展開の中、白鳥が鳳凰位としての存在感を示すトップ。ボーダー争いが激しさを増す中、ABEMASにとってはチームスコアをプラスに転じる大きな一勝となった。

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