永井孝典、
勝負どころを制した踏み込み
文・虫かご【金曜担当ライター】2026年4月17日
セミファイナルも折り返し
4月17日(金)、Mリーグのセミファイナルシリーズも8日目に突入。
この日から風林火山とドリブンズを除き、残り10試合の後半戦に突入。いよいよファイナル進出をかけた争いがクライマックスへとむかう。
こちらが、セミファイナルが始まった当初のポイント状況。
そしてこちらが、前日の対局を終えた時点。レギュラーシーズンと比較して直接対決の頻度が増えることもあり、ポイントが大きく変動していることが分かる。
台風の目となっているのが雷電だ。セミファイナルに突入してからの10戦で4トップ。しかも、各選手が1回ずつトップを獲得しており、チーム全体の調子の良さがうかがえる。直近6戦も連対中で、その勢いに注目が集まる。
一方、苦しい戦いを強いられているのが格闘倶楽部とドリブンズ。雷電の上昇に飲み込まれるように、ポイントを大きくマイナスしている。特にドリブンズは、ファイナル進出のためにまずは最下位を脱出したいところだ。
第1試合
東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:永井孝典(EX風林火山)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
格闘倶楽部からは、セミファイナルでトップ1回、2着2回と、チーム内でも比較的調子の良さをうかがわせる寿人が出場。風林火山の永井とは初顔合わせだ。ドリブンズはたろうを送り出した。この男の復調なくして、チームの上昇はあり得ない。
永井の踏み込みに結果が答える
レギュラーシーズンでは、個人スコア賞をかけて同じくルーキーの下石戟(BEAST X)と競い合うなど、あまりにも強烈な印象を残した永井。好成績につながった「思い切った踏み込み」が実を結んだのは、東3局2本場だった。東1局でチートイツで3000-6000をアガるなど、たろうがトップ目に立っている。
の対子に加え、ドラ
の対子などマンズが多めの配牌を手にした寿人が、
のポンに続き、
永井が切った
を鳴くことにも成功する。
対する親番の永井も順調に手牌が伸び、マンズを処理すればスムーズにテンパイにたどり着けそうな形が整った。しかし、切り出した
に
寿人がポンの発声。一度は
のくっつきも視野に入れていたが、
単騎で跳満のテンパイを入れた。
永井はすぐに9pを引き入れ、147s待ちのテンパイを入れる。普段のスタイルなら迷わずリーチといきそうだが、寿人の河に4sが並べられていることも考慮し、ダマテンでかわしにかかった。
寿人の待ちが
単騎から![]()
のノベタン待ちに変化したところで、
永井が引いたのは
。寿人が
を手出ししており、別のマンズ待ちに変化していることが考えられる中、解説の村上淳プロも「これはやめるんじゃないかな」と漏らす。
しかし永井、一瞬間を置いて
とスライドさせた。2巡前のテンパイ時に打ち出した
に、寿人から声がかからなかったことを考慮し、
で放銃するなら![]()
のケースしかないと判断した。とはいえ、寿人の強烈な仕掛けにマンズで飛び込めば跳満が確定する状況。リスクを承知で勇気ある踏み込みを見せた。
さらに永井は、
を引いてきたところで、
と入れ替えリーチを敢行。
打点上昇が見えた場面でのリーチが、最終的には寿人からの直撃に結びつき、12000は12600の和了となった。
好調・雷電を振り切った永井
東場は順調に点棒を積み重ねた永井。しかし、その前にたちはだかったのは、好調・雷電の萩原だった。東場こそ前に出る機会に恵まれなかったものの、南場に入ってから細かい和了を積み重ねて食らいついていた。南2局の親番でも驚異の粘りを見せ、3本場までつなげた。
そして手にしたのが、こちらの配牌。なんとしても和了をつかみたいところだ。
永井も、決して良くはない配牌からツモがかみ合い、なんと萩原より先にリーチに踏み切った。
ここは絶対に引けない萩原。すぐに追いついて![]()
待ちでリーチを敢行する。
そしてこれを一発ツモ。永井が突き抜けるかと思われた流れを、泥臭く、そして強引に引き寄せた。これで萩原がトップ目に立った。
今年のセミファイナルの主役は雷電か。そう思われたが、永井も踏ん張る。














