ツキが変わってついに目覚めた鈴木たろうの完勝を日吉実況で堪能するTONIGHT!【Mリーグ2026-27 観戦記 10/6 第2試合(麻雀ch)】担当記者 カイエ

ツキが変わって
ついに目覚めた鈴木たろうの
完勝を日吉実況で
堪能するTONIGHT!

文・カイエ【火曜担当ライター】2026年10月6日

忘れられない試合がある。
忘れられない実況がある。

2020/03/04/第2試合
南4局1本場 近藤・園田・前原・小林
レギュラーシーズン最終盤。チーム状況が苦しい近藤誠一は、この半荘もここまで4着と苦しい。オーラス。セミファイナル出場には後がないフェニックス。しかし、大逆転トップを持ち帰るには倍満をツモるしかない。
そんな中、一発や裏ドラの偶発役が必要ではあるが、近藤に条件を満たし得るテンパイが入る。
果たしてリーチ判断は?

「いや、リーチのはず。
近藤はリーチのはず・・・
いや、これリーチでしょ?!
誠一さんに任せたんだよ、
あなたで負けたらしょうがないって言ってるんだ、
リーチでいいじゃないか!」

実況を担当する日吉辰哉(日本プロ麻雀連盟)自身も麻雀プロであるため、対局者心理は嫌というほど承知している。加えて、事前の綿密な取材や分析により、チームや選手の置かれている状況や心境もすべて頭に入っている。
現役のプレイヤーが実況であること。
これは、極めて稀なことだ。他のスポーツでは考えられない。

そして、実況がプレイヤーに語りかける。
これも稀なことだ。

というかこの場合、むしろ指示出しまでしている。
リーチしろよ、と。

家族であるチームの、ファンの、視聴者の、奇跡を待望するみんなの「想い」を、
実況という「言霊」に「祈り」に乗せているのだ。

例えばスポーツの実況者が、チームや選手に思わず感情移入をして、肩入れして、思わず願望を吐露してしまうこともあるだろう。それで、贔屓や偏向だと言われることもあるだろう。
むろん、日吉だって中立であることを第一に考えている。

だが、実況者だって人間だ。
その瞬間瞬間に、固唾を呑んで見守る人々と、それに相応しい状況が揃えば、日吉は率先して火付け役を買って出る。ともすればそれは危うい行為かもしれない。ともすれば批判されるスタンスかもしれない。それでも日吉の実況が、こうした名場面に最高の彩りを添える。
そして、人智をさらに越えたその先に、奇跡は顕現するのだ。

日吉の実況の声が届いたかのように、近藤が決断する。
牌を曲げる。
その結果は、

「嘘だろ、この男・・・
信じらんないだろこんなの!
だーんだよこれ、
あり得んのかよこんなことが!」

一発で【7マン】を引き当て、すでに精も根も尽き果てたといった様子の近藤が、しっかりとは裏ドラをめくりきれないシーンも合わせ、かくて、麻雀史に残る「奇跡」は成就したのだった。

筆者が観戦記を担当する火曜日は、常に松嶋桃(日本プロ麻雀協会)の実況と共にあった。この日もお隣の「麻雀2ch」にはいらっしゃるのだが、こちらは「麻雀ch」の方。
そんなわけで、はじめての日吉実況による観戦記担当回。
日吉の言葉に導かれながら、勝負の行方を追っていくことにしたい。

第2試合

東家:勝又健志(EX風林火山)
南家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
西家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
北家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)

重厚なメンバーが揃った。
全員、散髪したてと言われたら「そうかも」と思ってしまいそうだ。

特に、萩原の現在の髪型は個人的にかなり好み。

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