菅原拓也が制した「Mの乱」
勝負どころで光った
高精度の判断
【決勝卓】担当記者:喜多剛士 2026年10月25日(日)
Mリーガーのプライドと、Mリーガーを目指す選手たちの夢が激突する「Mの乱」。決勝卓には激戦を勝ち抜いた4人が顔をそろえた。
A卓1位 勝又健志
予選では跳満ツモで築いたリードを巧みに守り切り、見事に決勝進出を決めた。
Mリーグ優勝時にスポンサー企業の社長から贈られたスーツに身を包み、大一番に臨む勝又。Mリーグ王者の貫禄を、最強戦の舞台でも見せられるか。
A卓2位 瀬戸麻衣
昨年に続いてファイナル進出を果たした瀬戸。
勝者予想では35%の支持を集め、Mリーガー2人を抑えてトップの人気となった。現役大学生として麻雀と学業を両立しながら、将来のMリーガーを目指す注目株。最強位のタイトルを手にし、その夢へ大きく近づけるか。
B卓1位 菅原拓也
2024年「読みの真髄」以来、2度目の麻雀最強戦出場となる菅原。RMUから新たなMリーガー誕生を目指す挑戦を続ける中、前回の雪辱を懸けて決勝卓に臨む。
B卓2位 岡田紗佳
麻雀界屈指の人気を誇る岡田。自身初の最強位を狙いファイナルを目指す。
東2局
東1局、勝又の1000点のアガリで迎えた東2局。
岡田は5巡目に
を暗刻にし、一気に手の可能性が広がる。
を切って
と
のくっつきを残したイーシャンテンに構えた。
三暗刻や一盃口が見えるだけでなく、ツモ順によっては四暗刻への変化まで期待できる楽しみな手牌だ。
菅原は
を引き、
切り。ここで面子手を見切り、七対子に方針を絞った。
面子手では打点が見込みづらく、見えている
の枚数からも対子手への移行は有力だった。七対子はギリギリまで面子手との天秤にかけたくなる形だけに、
を切って様子を見る選択も十分あり得る。しかし、この局面で思い切って七対子に決め打った判断は見事だった。
すると、カン
待ちで変化を待ちながらダマテンを入れていた岡田が
を引き込み、ツモで三暗刻の形でリーチを宣言する。
しかし、岡田の待ちは山に残っていない。
その後、菅原も追いつき、ドラの
単騎待ちでリーチ。
さらに、純チャン三色のイーシャンテンから2軒リーチに対して![]()
と押していた勝又もテンパイ。純チャンこそ崩れたものの三色は残っており、こちらもリーチを宣言する。
だが、勝又の待ちも山にはなかった。
3軒リーチが飛び交う痺れる終盤戦。しかし山に残るアガリ牌は菅原の当たり牌のみ1枚。巡目が進むなか、その
を岡田が掴んでしまう。
リーチ・七対子・ドラ2の8000点。
この局は、菅原の七対子への決め打ちが鮮やかに決まった局だった。
まずは菅原がレースを先行する展開となった。
東3局
岡田は
を重ねるとすぐにポン。さらに
をチーしてホンイツのイーシャンテンとなる。
対する勝又は
をリャンメンチーしてイーシャンテン。索子のカンチャンから仕掛ける選択は十分考えられたが、リャンメンからは岡田の仕掛けを見て速度を合わせにいったようにも見える。
5巡目、リャンメンから仕掛けたことで、他家からはドラ2、ドラ3クラスの手に映っていたかもしれない。
しかし、先制したのは瀬戸だった。ドラを引き切ってテンパイ。ドラ1があるため愚形待ちでもリーチを宣言する。
その同巡、勝又もテンパイ。待ちは![]()
で、
なら678の三色となるため、どちらでアガっても満貫となる。
さらに菅原も、ネックだったペン
を引き入れてテンパイ。役もドラもない手だったが、親番での好形テンパイなら十分勝負になると判断し、リーチで加点を狙う。
しかし、直前にテンパイを入れていた勝又が菅原の打牌をとらえる。
岡田の仕掛けに対し、勝又は速度を合わせて応戦して見事なアガリとなった。












