佐野の発声が、萩原の心に突き刺さる。
「4800」
ここまで「悟り」モードで打ってきた萩原が、
この表情になるのも仕方ないと私は思う。
“泣かないで!ハギー!!”
東4局1本場には、またもや佐野のリーチを受けながら、
萩原は、
をポンして応戦する。
これが、
実った!
寿人から、
ホンイツのアガリを決めた!
面持ちから、萩原に余裕が戻ったように見えた。
そして、萩原は2回目の親番を迎える。
「リーチ」
佐野の仕掛けを受けながら、萩原がピンフ赤のテンパイを入れた!
萩原の待ちは5枚。
対して、
佐野の待ちは2枚であった。
萩原は、
を持ってきてしまう。
「ロン」
佐野の手牌を見やる萩原。
「3900」
萩原の親が落ちてしまった。
南3局、萩原は、
着順上昇を目指して
を落とし、タンヤオのテンパイを組み上げた。
これが残り2枚。
「リーチ」
そこへ、数馬が追っかけリーチを敢行。
単騎は3枚、山に眠っていた。
最終盤、萩原にとって、
凄惨な結末が待っていた。
「ロン」
思わず、うなだれる萩原。
枚数が多いときも少ないときもめくり合いで負けていたら、勝てるわけがない。
ここまでの試合では焦りなどによるミスもあったように感じる。
しかし、今日の内容は良かったように思う。
細かいことを言えば、ドラ表示牌の
待ちでの追っかけのように「こっちの方がよかった」くらいの選択はあっただろう。
だが、
これだけツイてなかったら、もうどうしようもないレベルだ。
Mリーグで6連ラスが起こったのは初めてのことだが、この日の4着は避けようがない。
萩原には「雪原の求道者」という二つ名がある。
雪原のように寒々とした配牌からも、道を見出してアガる、萩原の雀風からくるものだ。
今は雪原どころか、先が見えない真っ暗なトンネルの中を進んでいる状態だ。














