金利が朝まで一万円とはいえ、勝負を続行したければカラス金(烏金)でも借りるしかないのだ。
「カ~ッ」
博打場では借りた金はポケットなどに仕舞わずに、胴元に見えるようにしておくのが原則。
運良く負け分を取り戻した時は、正規の返済分十万円の他に、少し色をつけるのもいいでしょう。
●旦那を紹介すれば完璧。
実を言うと、旅館麻雀やマンション麻雀は、あまり寿命が長くありません。
先に紹介したように、博打場に現金を運んで来るのは旦那衆だけ。
旦那がパンクすれば、それでオシマイなんです。
なので、旦那を紹介すると喜ばれることは請け合い、胴元との付き合いは完璧です。
いや、あまりそういう人とは付き合わないほうがいいです。
さて、昔の麻雀はさておき、現在のギャル雀では、どんな打ち手が好かれるか、聞いてみました。(以前も聞きましたが)
「どんなにカッコいい麻雀でも、アウト(借金)の回数が多いと減点です」
「ゲーム終了直後に、自分の負け金額が卓に表示される前に、あらかじめお金を正確に用意してるのを見て、カッコいいと思いました」
なるほど。
「でも、5回くらい続けてお金を出しているのを見たら、カッコ良くないと思いました」
そんな中、うまいプレゼントで好かれている男の子もいます。
見ていて女の子が喜んでいるのは、個人的なプレゼントよりみんなに喜ばれるプレゼント。
個人的なプレゼントだと、複数人で働いている雀荘メンバーだときまずかったりもするらしいが、みんなで食べれたり楽しめたりするものは個人的にもらってみんなに配ることもできていいみたい。
自分がもらったものを、みんなに配り、それでみんなに喜ばれると女の子も鼻が高そうに見えます。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2011年6月1日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/