必勝法、攻略法
それとも迷信?
●自5は自滅の自目5
●東發つきもの。
●南カンにアガリ目無し。
●早いリーチは14ソ。
「何それ?」
今ではほとんど聞かれなくなりましたが、昔の麻雀打ちは、こんなたわいもないことを、一晩中しゃべりながら打ってたものです。
念のための解説。
●自5は自滅の自目5
親がサイコロを振って、自5が出た時に、他家が希望と呪詛を込めて言う。
昔も今も、手積み麻雀のイカサマの初心者は、まず自5で積み込むので、それをけん制する狙いもある。
●東發つきもの。
東をポンした者は發も持っていることが多いので警戒。
根拠無しですが、2役確定を警戒する。
●南カンにアガリ目無し。
難関にかけたダジャレ。笑点か?
●早いリーチは14ソ。
もちろん根拠無しですが、鳳凰が目立つからでしょうか。
「か~、親っかぶりかよ。さっき霊柩車を見て、親指を隠さなかったもんなあ」
親の死に目に会えないのと、親っかぶりを同列に考えるのが、ギャンブラーなのだ。
これらは、たいての人が迷信だとして排除するでしょうが、「もしかしたら本物?」
というのもあります。
●ツイてるヤツのヤマには、良い牌が多い。
●鳴いて良い牌を食い取れ。
本当は、良い牌が多いヤマに遭遇した人がツイてるのかもしれません。
食い取りも、イカサマ時代の名残りがありそう。
圧勝の原因がもし積み込みなら、食い取りは有効です。
●次のツモは、今引いた牌のスジが多い。
●スジ牌は重なりやすい。
●チートイツはスジで待て。
●マンズのヤマに当たった。
スジや色に関する必勝法もどきや迷信は今も根強い。
スジに関しては、積み込みから派生したとは考えにくいですが、色のほうは影響があるかもしれない。
「中牌だらけのヤマ」
「鳴きでヤマがズレて、マンズが流れ込んで来た。誰も鳴くなよ」
積み込んだ当人だけが、なんとか鳴き返そうとしてることがあります。
「良いツモは続く」
という仮説が、イカサマ含みの実際のツモによって実証されたと思いこみ、誤った結論やセオリーが導き出される。
それが麻雀ファンやギャンブラーの間で、広くコピーや伝達されていったのかもしれません。
迷信かと思ってたら
実は攻略法だった
ちょっと古いパチンコの攻略法の話を。
二十年ほど前、連チャン第1号機として有名なDという台が登場した時のことです。
ぼくは東京の蒲田の新装開店で打っていたんですが、60台ほどの新台のうち1台だけが、11連チャンしたのを目撃しました。
「パチンコ必勝ガイド」の解析スタッフに報告したら、
「そんなことはありえない。もし本当なら故障でしょう」
ということでした。
ところが、新装開店期間が終わって、ホールがクギを締めるようになると、連チャンする台がどんどん増えていったんです。
「導入から5日くらいして、基盤が温まってから噴く」
「回らない台ほど爆発する」
「朝イチが連チャンしやすい」
色んなウワサが登場したんですが、解析スタッフなどパチンコに詳しい人ほど、オカルトだとして否定的でした。
実際には、これらのウワサの大部分は(基盤の温度を除く)本当で、しかも台の特性を逆手に取った攻略法が登場したんです。
攻略法を開発したのは、静岡県の信用金庫Fさん。
プログラミングの知識は無かったそうですが、仮説と実戦だけを頼りに、見事攻略法を開発。
「朝イチ単発回し」と呼ばれるもので、当時の攻略法ブームの元祖になったんです。
麻雀にはこうした攻略法は無さそうですが、中には
「全自動配牌卓は攻略できる」
と言う人います。曰く、