跳満ツモでトップをまくれるがここで2枚目のをポンする。
これをどう評価するかは難しい。着順ダウンがほぼない状況でメンホンチートイでの跳満ツモの目を潰してしまうことをもったいなく感じる人はいるだろう。
だが少なくとも魚谷は冷静であると感じた。3対子からメンホンチートイをアガり切るのはかなり難しい。それよりも現実的に少しでもマイナスを減らすことを優先している。
『開幕戦のあの日、南場で早々に箱下になってしまい、道中弱気の虫が出そうにもなりました。
でも、いつもの自分ならどう打つのか、この場面での選択はどうするのが得なのか、きちんと考え抜いて打ちきれたと思います。
-中略-
結果はどうなるか分かりません。
個人成績が最下位になってしまうかもしれません…。
そうなってしまったら、応援してくれてる皆様、チームに携わる皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。』
(魚谷侑未オフィシャルブログより抜粋)
こう語る魚谷が3着がほぼ確定する仕掛けを快く思うはずがない。だが彼女の打牌選択は常に現実的な得に基づいている。すべてはチームの勝利のためだ。
この局は松本が4000オールを決めて連荘した。
南4局1本場
引き合いに出して申し訳ないが、小林のリーチが入っている場面で高宮の手、は小林には筋だ。フリテンだがこれはリーチにいくべきだ。だが高宮はに手をかけた。着順が変わらない場面で少しでも得になる打牌選択ができるかどうか、この点において魚谷との差がはっきり現れていたと思う。
小林のリーチに対しこの巡目の2シャンテンから初牌のを切っていった魚谷だが、この手をものにすることはできなかった。
1位:松本(ABEMAS)+66.9
2位:小林(Pirates)+22.6
3位:魚谷(フェニックス)▲22.6
4位:高宮(麻雀格闘俱楽部)▲66.9
2回戦
起家 魚谷侑未(フェニックス)個人20位 ▲217.8
南家 前原雄大(麻雀格闘俱楽部)個人15位 ▲83.8
西家 松本吉弘(ABEMAS)個人8位 +48.4
北家 石橋伸洋(Pirates) 個人16位 ▲93.7
東3局3本場
をポンしてをでチーした場面。を自分で切っているが打とした。
も中も2枚切れだが残り1枚は確実に山にあるとの判断だ。フリテンだからと東を切りそうになるが引き戻せばいいわけで、手牌を短くしたときの安全度も含めた攻守兼用の字牌残しだ。
南1局0本場
満貫を連続でアガって迎えた親、ついに好配牌に出会う。
ここで打とすると
絶好のを引き入れてリーチ!
ドラのを切って松本にポンされているがは良い待ちになった。
これにホンイツドラ3のテンパイが入っていた松本が飛び込む。