麻雀最強戦2019男子プレミアトーナメント「空中決戦」ZERO特別自戦記




僥倖の展開で決勝卓へ勝ち進むことができた。

ここで決勝までの時間の使い方にまた迷った。

次のB卓が始まって終わるまでまだ3時間ほど間がある。

次に戦うことになるB卓の通過者の麻雀を研究するために観戦するか…それとも…

私はモニターの音を消した。

それくらい精神を摩耗していたからだ。

たしかに展開は楽だったが、不用意な放銃を避けるために、打ち出される牌に神経を研ぎ澄ませ、自分にとって最良の選択を積み重ねたつもりだ。あれほどエネルギーを使った半荘はこれまでになく、かなり疲弊していた。

モニターを見ているとどうしても麻雀を見てしまい、情報が入ってくる。

私は思い切って横になり、目を閉じた。

それでも興奮さめやらぬ私はなかなか寝付けなかった。正味寝ていたのは20分くらいだろうか。ただ、目を閉じ、横になっているだけでも違う。十分スッキリすることができた。

モニターをみると園田賢プロと蛯原朗プロが通過を決めていた。

こうして万全の状態で決勝卓は始まった。

 

さきほどのA卓は勝手知ったる天鳳仲間との対局だった。

しかし決勝は初対面の蛯原プロに加え、Mリーガーの園田プロが上家に鎮座している。

実は、私は観戦記で園田プロのランキングをSという最上級の評価を付けたことがある。

その記事に関しては、他のMリーガーからひんしゅくをかったし、人にランキングを付けるとはお前は何様だ…とお叱りの声も多かった。

その件はともあれ、園田プロの強さをマジマジと見せつけられ、感動したのは本当だ。そのマジックを生み出した張本人が目の前に座っている。所作も何度もみたそのまんまだ。

麻雀の総合力では到底及ばないかもしれないが、気持ちで負けないように、自分の全てをぶつけるつもりで、打とう。そう心に誓った。

戦いが動いたのは東3局。

園田プロの「リーヅモおもうら」という効率のいい2000-4000。

このアガリで園田プロが一歩リードし、やはり園田か…という場の空気が伝わってくるようだった。

そして次の東4局だった。

私はこの配牌からを切った。

メンゼンでのテンパイが苦しそう。それならば遠いチャンタやホンイツ、そしてチートイツを見て仕上がった時に高い打点になるように手牌を進めていこう、という判断だ。

役牌のを重ね、腹は決まった。

これは必ずトイトイかホンイツに仕上げる局だ。

そして私はから飛びついた。

ここからのポンである。

無謀だと感じる人もいるかもしれない。

しかし、私がアクションを起こすことは別の意味でも重要だ。

私は園田プロの下家である。

園田プロのツモ番を飛ばし、そして下家でプレッシャーを与え続けることは、園田プロを独走させないためにも大事なことだと感じたのだ。

その園田プロは

この手牌から怯むことなくを打ち出した。

ドラ入りのリャンメンがあり、1つポンされた程度ではオリるに値しないということだろう。

そのをポンして…

2枚切れのを打ち出す!

こう打ち出すことによってを重ねてのトイトイコースも残すことができる。