「押す」怖さと「引く」怖さ…松本吉弘が魅せた執念のベストバランス麻雀【熱論!Mリーグ】担当記者:危険な鬼太郎

熱論!Mリーグ【Fri】

「押す」怖さと「引く」怖さ

松本吉弘が魅せた

執念のベストバランス麻雀

文・危険な鬼太郎/2019年11月1日

今回の対局を書く前に、私の考えから書いていきたい。

先日、同じく観戦記者・ZERO氏の観戦記が掲載された。それが大反響を呼んだ。

下にあるRT数といいねの数は、私の書いている観戦記のゆうに10倍だ。

私とZERO氏の違いは何だろうか?と真剣に考えた結果、一つの結論に当たった。私の観戦記を読んでも何も感想が残らないという事だ。

ZERO氏の観戦記は凄く感想コメントが多く、私の観戦記は少ない。それの差がそのまま結果に出ているのだ。

私はそれがすごく悔しかった。立場が同じ観戦記者でここまで差が出るとは…。

Mリーガーは確かに卓上で素晴らしい麻雀を届けてくれている。だが、私たち観戦記者も同じく戦っているんだ!と対局を見る前に私は気合を入れた。

1回戦

松本が小考。

一見するとこの手牌、を引いての一盃口ばかりに目がいきがちだが、よくよく手牌を見て見ると、234の三色が見えている。

ここで打一種を引いての一盃口ではなく、2種が必要な三色を選んだ松本。

中々二枚も引くのは大変だが、それでもメンタンピン三色まで伸びれば倍満まで見込める手牌。勝負手にする。

朝倉がテンパイ取らず。

ここから打を打って好形変化を待つ。まったくピンズの場状が良くないのだ!

下家の松本はマンズしか切っておらず、しかも場にピンズはまったくもって出ていない。たかだか、2600点の愚形ではリスクを取ることはできない。

親の高宮がテンパイ。

ドラがで手牌がドラドラなのでヤミテン。

朝倉がテンパイ復活即リーチ!

ピンズの状況がさほど良くはないと言ってもこっちはリーチピンフ赤赤の確定マンガンの手牌。

ツモれば跳満まで見込めるので余裕の即リーチだ。

心なしか、ちょっと嬉しそうな顔をしてるように見えるのは私だけだろうか。

松本が追いつきテンパイ。

ここは無筋のを切ってカンのヤミテン。

一応、現物のと中筋のはあるがリーチの朝倉の捨て牌は強い。強いということは無筋がたくさんあるという事。

自分である程度、無筋開拓をしていかなければ手が詰まることは必至。無筋が多ければ当たる確率も低いし、もしアガれれば儲けだ。

リーチが掛かってから、無筋しか切らない女流、高宮がリャンメン変化。

当たり牌のを暗刻にして、無筋のを切り追っかけリーチ。

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