 
この全部手出しでの3巡目リーチ!一応、 を最後に出して123の三色は狙っていたが、ほとんど手なりで打牌に意思が込められていないリーチだ。
を最後に出して123の三色は狙っていたが、ほとんど手なりで打牌に意思が込められていないリーチだ。
待ちはドラ表示牌の と
と だが、
だが、 は赤しか残っていないので
は赤しか残っていないので と同じ打点になる。
と同じ打点になる。
これに翻弄されたのが丸山。
 
自分の手牌は愚形だらけとは言え、ドラドラ内蔵で 暗刻の仕掛けが効く手牌。
暗刻の仕掛けが効く手牌。 を切っているのならば切る牌は1つしかない。
を切っているのならば切る牌は1つしかない。
 
「えっ!」
私は観ていて声を出した。まさか多井の現物の を抜くとは思えなかった。確かに多井の
を抜くとは思えなかった。確かに多井の 切りリーチは
切りリーチは

 と持っていての
と持っていての
 待ちリーチはあるにはあるが、3巡目リーチ。
待ちリーチはあるにはあるが、3巡目リーチ。
3巡目リーチなら適当な愚形リーチも多いだろうし、ここは多少危険だが 切りの一手に見えた。
切りの一手に見えた。 を切っている以上、
を切っている以上、 の可動域は少ないし、
の可動域は少ないし、 を切ると
を切ると や
や と言ったマンズに対応できない。
と言ったマンズに対応できない。
 
手が進みここで打 。場が進み、一応
。場が進み、一応 は
は が3枚見えていてワンチャンスにはなったが
が3枚見えていてワンチャンスにはなったが 切りリーチな以上、関係が無いように見えた。
切りリーチな以上、関係が無いように見えた。
結果としては と
と どっちから切っても同じように進んだのかもしれない。だが、
どっちから切っても同じように進んだのかもしれない。だが、
私の考える期待値から言うと、この手牌は大体 を切ることになるので
を切ることになるので から切って、
から切って、 や
や 引きに対応できるようにしておくべきだと感じた。
引きに対応できるようにしておくべきだと感じた。
 
多井の強い捨て牌に安全牌に困った瑞原が で放銃。裏ドラも乗ってマンガンのアガリ。
で放銃。裏ドラも乗ってマンガンのアガリ。
この男がリードを持つと安心して観れるのは私だけではなく、アベマズサポーターの皆さんも知っていることだろう。
南場の親番になり、粘りっこい連荘をしていく多井。
南1局2本場
多井がポンテン
 
 をポンして5800のテンパイだ。多井に関しては書くべき事が無い。当たり前の事を当たり前にしており、隙が無い。
をポンして5800のテンパイだ。多井に関しては書くべき事が無い。当たり前の事を当たり前にしており、隙が無い。
しかし、点数が無くなり追い詰められると唯一無二の打牌で打開する。トップ目に立つと観戦記者としては多井を目立たせることが出きない。
丸山がドラを重ねてのリーチ!
 
待ちなんて関係ない!ドラドラだからリーチだ!打点があればどんなリーチも正義になるのが麻雀だ。
岡田も
 
 は切り切れず、これ以上の待ち変えも考えられないので、
は切り切れず、これ以上の待ち変えも考えられないので、
 待ちのリーチと出た!
待ちのリーチと出た!
そしてド無筋を掴み親の多井。
 
苦痛に顔を歪ませた。ソウズに関しては一切場に情報はない。正直、ここで打 があり得るのか?と思った。
があり得るのか?と思った。
丸山にスジで の2チャンス。しかも3枚もあって安全牌には困ることは無さそうだ。
の2チャンス。しかも3枚もあって安全牌には困ることは無さそうだ。
 
「そんな中途半端な事出来るか!」
と多井は強く を河に捨てた。幸いな事にリーチ者二人の河が強すぎて危険牌が多すぎる。だからこそ切れた
を河に捨てた。幸いな事にリーチ者二人の河が強すぎて危険牌が多すぎる。だからこそ切れた かもしれないが、自分の麻雀をピヨピヨ打法と言っている多井からは信じられないほどカッコイイ打牌だ。
かもしれないが、自分の麻雀をピヨピヨ打法と言っている多井からは信じられないほどカッコイイ打牌だ。
 
 を力強く多井はツモって2600オール!!!ツモると丁度符が跳ねるのでお得感がある。
を力強く多井はツモって2600オール!!!ツモると丁度符が跳ねるのでお得感がある。
多井のトップへの執念と取り方に関しては本当に感心させられるし、例えここで一発で放銃したとしても逆転できる自信があるからこその、打 だと感じた。
だと感じた。
南2局
丸山が心揺さぶる闘牌を魅せてくれる。
まずは親の瑞原が親番で即リーチ!
 
ドラ3も手牌で出来ているので当然のリーチだ。親番だけに愚形リーチも他家も想定できるだろうが、親には中々歯向かえない。
 
丸山が無筋の をブーンと打つ。
をブーンと打つ。
安全牌は と
と 、
、 などがあるが、これらを打つと完全に牌を中抜きする形になり、降りる事になってしまう。
などがあるが、これらを打つと完全に牌を中抜きする形になり、降りる事になってしまう。
いくら親リーチと言えども、これぐらいのチャンス手は中々来てくれない。勝負に行くしかない。
意地悪にツモが続く。
 
 が暗刻になり、ドラの
が暗刻になり、ドラの をフリテンが残ったまま切るわけにはいかず、
をフリテンが残ったまま切るわけにはいかず、
 を落とすと4枚目の
を落とすと4枚目の を引いた。
を引いた。
打つ候補としては
 が3枚ずつ見えてダブルワンチャンスの
が3枚ずつ見えてダブルワンチャンスの か。
か。
 
 カン!
カン!
 
この局に降りると言う選択肢はなく、攻め続けるという意思を感じる。まるで、南1局の多井が乗り移ったかのような攻めの暗槓だ。
そしてテンパイ!
 

 待ちテンパイだが、丸山の時が止まる。テンパイさせるために打つべき牌はドラの
待ちテンパイだが、丸山の時が止まる。テンパイさせるために打つべき牌はドラの 。
。
「このド終盤に来て…?無筋の数は残り少ない中でこの を切っていいのか?」
を切っていいのか?」














