ざわ・・・
ざわざわ・・・
ツモり四暗刻テンパイだ!!
ここは当然気合のリーチ!!
・・・とはならない。
を勝負するのは当然として、考えているのはダマテンとの比較だ。
勝又がを切っており、は自分で通している。
が中筋になっているため少し出アガリも期待できる。
さらにトイメンの岡田が悩んでを切ってきている。
はリーチの現物ではなく筋だ。
安全牌に困っているという見方もできる。
「ダマなら出るかもな・・・」
そんなことを考えながらも結局はリーチに踏み切った。
打点上昇はもちろん、岡田がオリているかどうかは分からない。岡田がアガったり、勝又に放銃したりするパターンを減らすため、リーチの方が得だという判断だろう。
役満をテンパイして勢いでリーチしてしまいそうな局面だが、丁寧に比較する姿が印象的だった。
手牌はざわついているが、判断は冷静。
パイレーツの辞書に「気合でリーチ」という言葉はないのだ。
ツモる手にも力が入るが結果は流局。
瑞原はチートイツに決め打っていればを重ねてアガっていた可能性が高い。
ミスとは言えないが後悔はあっただろうか。
南1局
勝又が仕掛ける。
供託もあり、ダブということで当然のポンだが前巡にペンのターツを払っているのが面白い。
ドラのを使いたいというのと、は安全牌に使おうということだ。
しかしすぐさま瑞原からリーチ。
ドラ表示牌のカンチャン待ちだが、ちゅうちょなく即リーチといった。
リーチを受けて困ったのが勝又だ。
ダブをポンしたのはいいが自分はまだリャンシャンテン。
押すべきか、引くべきか・・・
まずは2枚あるを切って道を切り開く。
ドラも浮いており、現物も2枚あるので普通はオリるところだが少し粘った。
切りリーチのため単純なリャンメンの待ちには当たりにくい。(とあればを引っ張るのは不自然)
ペンやシャンポン待ちも可能性は低そうなのでを2枚切っている間に様子を見ようということだ。
を重ねてイーシャンテンになるが、ドラのは切らずを切って迂回。
はリャンメンはもちろん、カンチャン、シャンポン、何ならタンキまで可能性がある。
放銃したときの打点も高くこの牌は切れない。
ざわ・・・
ざわ・・・
追いついた!
勝又はを切ってカンを選択。
理由としては、自分でを切っているため、シャンポン待ちにしてしまうとリャンメン待ちへの変化がしかない。
カンにしておけばツモでもリャンメン待ちにできる。
もう1つは、瑞原がリーチ前にを切っているため、ペンやのシャンポン待ちの可能性が少し減っていることだ。
からを先に切ってペンに固定
からを先に切ってシャンポンに固定
このような手順は少し考えにくい。
愚形待ちを考えての安全度と、リャンメン変化の枚数を考えての待ち選択だった。