渋谷ABEMAS・白鳥翔
フリテン受けを恐れず
目いっぱいの構えで
親流しに出る
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 10/15
第2試合 南3局 ドラ
29500
南家 和久津晶(セガサミーフェニックス)
13100
37500
北家 小林剛(U-NEXTパイレーツ)
19900
ラス前をトップで迎えた西家・白鳥。2着目の藤崎の親を落とせばトップ濃厚という場面である。789の三色からタンヤオに切り替え始めた4巡目にツモ。通常ならくっつきを狙って残す牌だが、第1打に捨てたがネック。はたして白鳥は何を切ったか?
「フリテン受けを恐れるな」
白鳥はここで打。からソーズの伸びをにらんだ。を引けばリャンメンとはいえフリテン受けが残るが、それを厭わぬ構えである。フリテンはテンパイすれば出アガリが利かないが、引き戻したり上家からチーするなどテンパイまでに解消できる可能性は十分ある。
さらに残しのメリットは次にを引き戻した時にある。第1打にがあるため、が出アガリしやすいターツに化けるのだ。これならのリャンメンからチーしても他家から出やすい待ちが残る。
実戦ではと引いてメンゼンでテンパイした白鳥。即リーチをかけ、ツモの裏ドラ3枚でトップを決定づけるアガリを決めた。絶妙な最高の結果につながったのだ
トップを決定づけるハネ満ツモ!
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter