スパルタの風を受けて
最強を目指せ!
三浦智博、同世代との
激闘を制しファイナル進出
麻雀最強戦2020
次世代プロ集結麻雀代理戦争
【決勝卓】担当記者:東川亮 2020年6月27日(土)
麻雀に限らず、プロをうたう人間が成功するためには、さまざまな要素がある。
高い実力や能力、道を極めるために努力を続けるのは当たり前。
また、周囲の人たちに愛され、応援されること、そして運が必要となることも少なくはないだろう。
麻雀最強戦2020「次世代プロ集結 麻雀代理戦争」は、これから麻雀プロとして大きく飛躍しようという若手による大会。
彼らはいずれも、現在第一線で活躍しているトッププロや、レジェンドと呼ばれる打ち手たちの推薦を受けて出場している。
それは、彼らに力があるのはもちろんのこと、日々の努力やキャラクターなど「コイツにチャンスを与えたい」と思わせる何かがあったということだろう。
3月に行われた予選、そしてこの日のA卓、B卓戦をへて、16名の参加者は4人にまで絞られた。
しかし、スター街道に直結する麻雀最強戦ファイナルの舞台へ勝ち上がれるのは、たった一人。
その実力を幸運の女神に見初められ、最強へと名乗りを上げるのは誰か。
5万を超える実戦経験を積んできたとあり、経験値はピカイチ。
A卓では攻守のメリハリを効かせた戦いを見せ、1位で決勝に進出。
萩原聖人プロ推薦、河野直也(こうの なおや)
Mリーグ解説やYouTubeチャンネルなどで活躍中の男が、本来のフィールドである麻雀で参戦。
点棒を失ってからのがむしゃらな攻めが功を奏し、A卓を2位で通過した。
小林剛プロ推薦、岩瀬航(いわせ わたる)
B卓を1位で勝ち抜けるも、インタビューでは点棒のやりとりや牌の扱いについての反省が口をついた。
生真面目を絵に描いたような男が、決勝ではどのような戦いを見せてくれるのか。
瀬戸熊直樹プロ推薦、大庭三四郎(おおば さんしろう)。
入場シーンのインパクトは、出場8選手中随一。
B卓2位でたどり着いた決勝卓では、麻雀でさらなるインパクトを残したい。
東1局、岩瀬の手には配牌からドラのがトイツで入る。
この手を生かし切れれば、トップ取りに向けて大きなアドバンテージを取れそうだ。
道中ではが暗刻に。
これでますますやる気が出ようというもの。
しかしテンパイまでには至らず、終盤には大庭が待ちのシャンポンリーチ。
さらに三浦も待ちで追っかけリーチに打って出る。
これに対しぶつけていきたい岩瀬もイーシャンテンからは押せず、を掴んで一歩後退。
しかし、カンが入るなら勝負。
しかし出ていくが捕まった。
岩瀬から三浦へ2900の放銃。
動いた点数こそ小さいが、このぶつかり合いは、後から思えば今後の激闘を予感させるものだった。