熱論!Mリーグ【Fri】
まさに大横移動!
滝沢の「罠」にも助けられた
日向藍子、執念の逆転勝利
文・masasio【金曜担当ライター】2019年10月18日
Mリーグ2019
非常に面白くなっている。
10月17日の試合を終えて全開チャンピオンの赤坂ドリブンズがまさかの最下位。
12戦を戦ってトップがたったの1回だけと苦戦している。
もちろん「まだ始まったばかり、まだまだ先は長い」という意見は正しい。しかしいくらMリーガーとはいえ中身は人間。マイナスがかさむと普段通り打てなくなってしまうことも充分考えられる。
「ドリブンズのポイント状況」が今後のMリーグの観戦のポイントになるだろう。
そしてやはり、もう一つのポイントは「首位争い」だ。
昨期はシーズン途中から風林火山が抜群の安定感を見せ1か月以上にわたって首位をキープしていた。
今期はどのチームが抜けだすのか、はたまた日替わりで首位が入れ替わるのか、この辺りも見逃せないポイントになるだろう。
さて、本日10月18日は上位4チームの対戦となった。
意外にもABEMASとサクラナイツは初対戦。
首位争いとともにこの2チームの初対戦も楽しみだ。

松嶋p「土田さん、最近Mリーグを見はじめたよって方に『ここが面白いんだよ』っていうところを教えていただけますか?」
土田p「やっぱり選手の表情ですね~」
松嶋p「表情!?」
というわけで、Mリーグを最近見はじめたという方は是非とも選手の表情にも注目してご覧いただきたいと思う。ちなみに先の松嶋プロと土田プロのやり取りもとても素敵なので是非ご覧いただきたい。
1回戦の組み合わせはこちら
注目のサクラナイツからは堂々の個人首位、沢崎誠。一方のABEMASからは新加入の日向藍子。
日向はここまで2着・2着ときており次の1戦が1になるか4になるかで気分も全然違うだろう。
風林火山・滝沢和典、フェニックス・魚谷侑未もポイントはプラス。余裕をもって対局を迎えられそうだ。
東1局
日向、
親の魚谷が第1打のをスルー。北家の滝沢が合わせ打った
もこれまたスルー。
ポンしても打点も見込めず速度もイマイチ。ギリギリポンしてもよさそうだがは安全牌に使おうということか。
そしてここでを合わせずに生牌の
を切った。
も親の安全牌。将来危険になりそうな
から切る。
これだけで日向が相当守備を意識していることがうかがえる。
対する沢崎。
嬉しいカンを引き入れ
のトイツ落とし。
アガれそうな手なのでめいっぱいに受けてを切りたいところだが・・・
今度は滝沢。
3巡目に日向が切ったを鳴かず。
赤があり、雀頭もある。待ちのリャンメンもある。
スピードはまずまずだが打点が安いので見送ったのだろうか。
「それにしてもみんな全然鳴かない・・アガる気あるの??」
と思われた方もいらっしゃるだろうが、答えは親の魚谷の河に書いてあった。
(魚谷捨て牌)





5巡目まですべて手出しである。
役牌もWもいらなくてドラもいらない。
今にもリーチが掛かりそうな捨て牌だ。
「この捨て牌の親はヤバい1000点や2000点の仕掛けじゃ割に合わないな」
これがMリーガーの共通認識といえそうだ。
沢崎の切りも魚谷が1枚も切っていないソーズを先に処理する意図があったのだろう。
解説の土田プロは沢崎の麻雀を称して「見切りの麻雀」と語った。
確かに沢崎の麻雀は何か捉えどころがないと感じていたが、「見切りの麻雀」というのはしっくりくる。
この局は3者の予想通り魚谷からリーチが入るも流局。