見える情報で戦って
見えない期待値に近づける
私は相変わらず雑なリーチ中心の麻雀を打ってます。
その分リスクを抱えることになり、大トップも多いけど箱ラスも多いです。
先日12回打ってバカヅキのトップ6回。
トップに関してはバカヅキですが、実は2着ゼロ3着1回、残り5回はラスでした。
ハウスの麻雀とは思えないワガママでご迷惑をおかけしました。
メンホン・ドラ待ちリーチが長びいてツモ。
ダマでも出そうもない典型なのでリーチで時間稼ぎしてみました。
裏ドラが3枚の8000オールとチップ4枚オール(赤)。
めったに無いことですが、トップ2回分の幸運でした。
リーチはロン牌が出る可能性が下がるけどツモ数は伸びる。
右のバランスはアガリ確率ではマイナスですが、得点が増えるのでトータルではプラスになると割り切ります。
ただし、この実例は元もと得点が高いのであまり有利にはなりません。
最もリスク対リターンのバランスがいいのは、子で2000から3900あたり。
ここでリーチしないでいつするんだ、というつもりで。
理屈は簡単ですが、意外と実行は難しいようです。
古い友人の末井昭さん(パチンコ必勝ガイドの創刊者)いわく。「山ちゃんの棒テン即リーはダメだよ。アガれないんだもん」
そりゃそうです、アガれないようにしてるんだから。
アガリたい欲望はけっこう強いようで、私の店の従業員でも似たようなことを良く見かけます。
成績の悪い子には、
「全部リーチ。業務命令だよ」
と言ってあるんですが、私と同卓しててもダマでアガるんだからびっくりです。
ゲームの結果は全て店負担なので従業員のリスクはゼロ。
それでもアガりたい気持ちが抑えられないんでしょうね。
「ロン、チートイツ・ドラドラ」
気持ちは分かるわー。
「メンホン5200です」
分かりますよー。
「ツモ、1300・2600」
それだけはやめて。
もっと上があったー。
もちろん巡目が深いとかトップ目だからなどの理由はあるでしょうが、その判断が適切でないから負けてるんだと思います。
失礼ながら判断しないほうがマシだと。
「ホンイツに放銃したくなくて」
「追いかけリーチが怖くて」
どちらも悲観的な観測で、ホンイツかどうか、追いかけがあるかどうかは不明です。
考えなさすぎと考えすぎの後者に振れているようです。
見えてる自分のテンパイを最大限に生かしましょう。
たぬのような東南戦のフリーでは、放銃しても取り返せます。
プロの対局や東風戦の雀ゴロだらけの店では厳しいかもしれませんが、普通は大振りで大丈夫です。
自分がキッチリ打とうとしても、周りがワガママだらけだったら、どっちかというと損。
東南戦ではラス前から点棒状況を考えることが多いんですが、不思議なことに東風戦は1局終わった(南2局に相当)ら意識する人が多くてかなりシビア。
東南戦は平均11局と言われますが、東風戦は半分以下の5局くらいとゲーム運びもやや小さ目。
ひとツモ十円の職人さんみたいな人が多いので甘くないです。
東戦に限ったことではありませんが、厳しいメンツだとリーチをかけても振り込んでくれないし、追いかけリーチやホンイツで逆襲されることも多い。
厳しいメンツにリーチを多用したからといってすぐに勝てるワケではありませんが、とりあえず負けを小さくしていつか立場を逆転させましょう。
マンガンアガったら
半分返すつもりで打て
(桜井章一)
20年以上前、雀鬼会の桜井会長にインタビューした時に、右の言葉を聞いて驚きました。
パチンコやパチスロは機械相手のギャンブルなので期待値打法がすべてです。
例えば攻略法がある機種なら、それを最大限に活用して、徹底的にかっぱぐ。
私の古い経験では平均日当七万円の機種があり、最悪でも負けず最高だと二十万円。
今は無い高田馬場の店では、一発台という特殊な台で、1台だけ日当十万円のクギの台があった。
その理由は店長とゴト師が組んでて勝ち分を山分けしてたから。