レギュラーシーズンは
私のフィールド!
ご機嫌な高気圧ガール
瑞原、視界良好!
文・渡邉浩史郎【金曜担当ライター】2022年 11月 11日
第1試合
東家:二階堂瑠美(EX風林火山)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
先日、久しぶりの登板でトップを取った東城選手。
今期はしばらく登板機会がなく、ファンから心配の声も上がっていた。
そんな中で先日のトップとその際に明かされた事情、そして勝利者インタビューでの一幕では多くの視聴者が胸を打たれたことだろう。
⇒ https://kinmaweb.jp/archives/177059
さて、他にも最近登板機会が少ない選手がいる。そのうちの一人が……
瑞原だ。
久しぶりの登板となった本日の試合。出番が少なかったのはチームの方針として今期新加入の優・仲林を多めに起用していたというのが理由とのこと。
打ちたくてうずうずしていたという女海賊。久しぶりの登板に開始前からめらめらと燃えるものを感じた。
【東1局】
いきなり好配牌をもらった瑞原。赤赤の勝負手だが……
ここはを切って、いわゆる6ブロックの形に構える。
6ブロックはイーシャンテンの形が目一杯にならないということで敬遠されがちだが、今回は
・残っているターツが全部両面なのでイーシャンテン時の受け入れのロスがそこまで気にならない
・イーシャンテン時に一つ余剰牌ができるため、そこに安全牌を持てる
この二点が大きいところだろう。
他にも……
⇒の切り順になることで、他家が切っていて既に使いにくそうなを引っ張り出す効果もある。
当然だが登板が空いたからといってブランクを感じさせるようなことはない、丁寧な選択だ。
しかしこの局は伊達のマンガンのアガリ。勝負手は実らず。
【東2局】
ターツがまだ足りていないが、瑞原はここでを選択。
マンズのどれを引いてもピンズと合わせて両面ターツが残る形。それなら安全牌を残しておくほうが合理的という判断だ。
序盤なので目一杯に構えて置きたいという気持ちもあるが、この辺の舵取りはさすがのパイレーツ。
引きこそ痛かったものの、を引いてさらに手が進む。ここでマンズに手をかけてしまうと、良形になる受け入れが信じられないほど激減してしまう。
先ほどとは違い、ここは目一杯にする一手だろう。
静かながらも刻一刻と状況が変わるのが麻雀。先ほどを切った次巡だが……
ここは切り。先ほどの切りとの違いは
・が二枚見えての両面ターツが明確に強いとは言えなくなった。
・瑠美のターツ落としが見え、次巡以降リーチと言われる可能性が少し上がった。
この二点だろうか。