13戦7トップ!
驀進が止まらない本田朋広を
支えている 3つのポイント
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2022年 12月 8日
第1試合
東家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
西家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
東1局、東2局と近藤が連続でアガリを決め、続く東3局。
本田が動いた。
ここから2枚目のをポン。
同じイーシャンテンなら、門前しばりの七対子より、動けるトイトイをとった本田。
この積極性が、今季の好調を物語っている。
がアンコで不測の事態にも対応出来るのも心強い。
役牌のが出るのが理想的だが──
白鳥はここからを止めた。
がフリテンなこともあるが、本田の仕掛けにション牌の役牌は打ちづらい。
本田がポンして打った周辺の牌ととのシャンポンの形を、白鳥はしっかりと読み筋に入れていた。
だが、読まれるのは悪いことばかりではない。
本田にしてみれば「は止められた」とも言えるが、「仕掛けることで相手の手を曲げさせた」と考えることも出来る。
そして何より、
真っ直ぐで効率の良い手順は、
往々にして最速のアガリへとつながる!
ポンに続いて、を引き寄せた本田。トイトイ、1600-3200の加点に成功する。
ここまで12回の登板でトップ6回。トップ率50%の快進撃を支えるポイントはこのような「仕掛けの積極性」にある。
続く東4局は、激動の局となった。
まず、7巡目に白鳥から先制リーチが入る。
それを受けた近藤は、
ここから、
を打って出た!
立体的図で見るとその意図が分かる。
近藤の手は七対子ドラドラのイーシャンテン。そしては2枚切れ。七対子でのMAXに受けるなら打となる。が3枚見えているので、のワンチャンスでもある。
他の選択では、は中筋で通りそうだ。しかしそれではが浮いてしまう。
メンツ手の路線も残しつつ、重なりやすさでも劣るを近藤は切ったのだった。
しかし、さらに本田からリーチがかかる。
近藤はここでまた選択を迫られる。
打ち出したのは、
だった。
立体図を見てみよう。