レギュラーシーズン最終日
そしてドリブンズの最終日
文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年3月21日
レギュラーシーズン最終日。
セミファイナルへの大勢は決していて、注目はMVP争いに移っていた。
可能性があるのは暫定首位の格闘倶楽部・伊達、風林火山の勝又・松ヶ瀬、そしてドリブンズの園田である。
第1試合
風林火山は勝又ではなく松ヶ瀬を起用。
勝又はラス回避率のタイトルを手中に収めており、もう1回ラスを引くとPiratesの優と並ぶ状況だけに松ヶ瀬を先行させて、その松ヶ瀬が3着以下を引いたならばそこで勝又を登板させるという方針か。
激戦の予感
東1局
親の松ヶ瀬がドラ・赤のカンで先制リーチを打つも、園田がタンヤオ・ドラ・赤の1000/2000でかわす。
松ヶ瀬のカン待ちも3枚残っていただけに、このアガリは大きい。
MVPを目指す2人の激しい戦いを予想させる幕開けとなった。
東2局
岡田が
ここからを切った。
イーペーコーを優先させてカンを残すとして、ではなくを切ったのはをツモったときに123の三色になるからだ。
すぐにをツモって、リーチを打つも
親の白鳥が押し返してきてリーチ・ツモ・ドラ2・赤の4000オール。
ABEMASやサクラナイツにも「4位以内に入ってセミファイナルの最終日に打つ権利を得る」というミッションがある。
少しでも喜んでもらえるのであれば
東2局1本場
親の白鳥の手牌。
ペンとのイーシャンテンで構えていたところ、をツモってきた場面。
と入れ替えるだけじゃんと思った方も多いかもしれないが、白鳥は考える。
そしてを切った。
が2枚打たれていて、いかにも苦しい。それならばタンヤオで仕掛けられるようしつつ、ピンズの上方向(ツモ など)を捉えられるように構えたのだ。
そしてすぐに上家の松ヶ瀬からが打たれる。
おそらく白鳥はチーの口になっていたはずだ。しかし吉野家の牛丼が出てくるよりも速く下家から「ポン」の声がかかる。
園田のほぼ形式テンパイへ向けての仕掛けだった。
敗走濃厚となってしまったドリブンズにとって、園田のMVPは最後の楽しみである。
「少しでも喜んでもらえるのならば」
と園田は全力を尽くす。
他のMVP候補者と違い、園田は決して勝ちまくっている印象はない。
序盤のマクラーレン(まくられる芸)は芸術的だったし、中盤も手痛いラスを何回か引いている。その証拠というほどでもないが