「究極のリアリスト」
仲林圭は教えてくれる、
アガリがこんなにも
尊いことを。
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2024年1月4日
第1回戦
東家:鈴木大介(BEAST Japanext)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
西家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
みなさんは、
ここから、何を切りますか?
⸺さて、本日の主人公は、仲林圭。
彼の選択の裏には、いつも「圧倒的な説得力」が存在している。
東1局、
七対子の待ち選択だ。
仲林は、
を切ってで待った。
は、
「先行リーチをしている伊達の現物なのに出ていない」牌だ。
「山に居る可能性が高い」と読めるので、「通っていないを勝負する価値がある」という判断だ。
このをすぐに掴んだ松本は、
両面をクラッシュしてを止めた。まさにファインセーブだ。
リーチ合戦は流局となり、東2局1本場、
ここはどうする?
仲林が切ったのは、
だった。
不確定な一通より、が伸びたときのピンフや一盃口、そしてからの234タンピン三色を重視した一打だ。はタンヤオ要員。
を切ってを引いても、タンピン含みのくっつきイーシャンテンになるので、別段痛くはない。
ここから2巡後に、
このようなテンパイが入る。
タンヤオで出アガリが出来るうえ、手替わりも待てる状態だ。
ダマにした仲林は、
そのままツモアガリを決めた。
じっとアガリを見つめる伊達。
それもそのはず、
奇しくも、伊達がリーチした刹那、
仲林がツモアガリをしたのであった。500-1000は800-1300。
このように、「自分がアガる」のと「人にアガらせない」のは表裏一体だ。