瑞原明奈
「ウラ3ネキ」爆誕!も、
逆転は繊細な一打にて
文・千嶋辰治【月曜臨時ライター】2025年9月22日
今シーズンのMリーグはチーム数が増えた関係でレギュラーシーズンは各チーム120試合に設定されました。
特に序盤の30試合くらいまではチームポイントによるしがらみがないため、各選手は思うように麻雀を謳歌しています。
このゲームも選手自らの持ち味が余すところなく表現され、バッチバチのやり合いが展開されました。
第1試合

東家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
南家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
西家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
序盤は「魔王」寿人の持ち味である攻めの鋭さが卓上を圧倒しました。
東1局、ドラは。

北家の寿人、瑞原が1打目に選んだをポン。
カメラが配牌を追う前に仕掛けを入れました。
単なる速攻ならば打の一手。
しかし、寿人は並の仕掛け屋ではありません。

ここから両面ターツを払う打。
こうしておくとマンズの一色、あるいはトイトイや混老頭なども狙うことができるため、非常に懐が深い手筋と言えます。
次巡、ドラ表示牌のをツモった寿人、


寿人は「ホンイツコンサルタント」の異名をとる打ち手。
たった2巡ですが、他家はマンズかソーズの一色手を意識したかもしれません。
さらに次巡、

手順で残したがトイツになりました。
目一杯なら打ですが…

寿人の選択は打。
少なくともこの手は8,000点以上の手に仕上げるんだという強烈な意志を感じます。
すると程なく、茅森の手から放たれたをポンしてイーシャンテン。

寿人はを河に並べました。
両面ターツを2組、それも手出しで並べられていて異彩を放っています。
トイトイの可能性もあるにはありますが、第一感はソーズの一色と考えるのが自然。
となれば、

色から外れたは鳴きやすいでしょう。
かくして寿人、電光石火の満貫テンパイ。


そして、寿人がテンパイした刹那の出来事でした。

茅森が手なりにを放したところ、寿人の手が開かれました。

トイトイの8,000点。
まるで竜巻のような一撃に寿人大暴れの雰囲気がありありと感じられます。
しかし、その寿人の猛攻に待ったをかけたのが、

瑞原明奈。