「なぜ?」がつきまとう
園田賢の麻雀と
向き合ってみた結果
文・南山幸浩【木曜担当ライター】2025年10月9日
第1試合

東家:園田賢 赤坂ドリブンズ
南家:渋川難波 KADOKAWAサクラナイツ
西家:日向藍子 渋谷ABEMAS
北家:黒沢咲 TEAM RAIDEN / 雷電
実況:#襟川麻衣子
解説:#藤崎智
私は毎週木曜日・麻雀LIVEチャンネル第1試合の観戦記を任されている。
上記4チームの卓組を知らされた時にて一抹の不安がよぎった。
「もし、園田賢さんが出場したらどうしよう・・・」
その理由は彼の麻雀が私の雀力では難解すぎるのだ。
「なぜそれを切った?なぜ鳴いた?」
とにかく彼の麻雀には「なぜ?」がつきまとう。その麻雀で毎年ポイントを積み上げている
もんだから、尚更私が彼の思考を汲み取って観戦記を書かせていただくには荷が重く、弱気になっていた。
しかし、そんな私に救いの手が。
「その研‐園田賢の麻雀研究所」、彼のYouTubeチャンネルの存在である。
毎試合後に検討配信を行っており、私の「なぜ」に対するアンサーが聞けるかもしれないのだ。
というわけで、今回は「その研」の力をお借りして書かせていただく事をご了承ください。
【東1局】
親番・園田の配牌はなかなか厳しい印象で8種8牌。

第1打は。これはもう降り気味&国士を見据えての判断だろうか。

正直いきなりの「なぜ」である。
教えて「その研」さん!
園田先生「この世の終わりのような配牌。しかし、最近の対局で東1局の親で国士を和了ってそのイメージが残っていたんだよ!」
対して日向は前回の大逆転の勢いを継続しているかのような好配牌。

園田は2巡目にをツモり、場に2枚切れの
を切る。
「国士は見切ったのか。降り気味の進行かな?」

3巡目はをツモり
をリリース。

4巡目、から黒沢が切った
をチーして
を切った。

「ええ???先生、ここから攻めるんですか???でも切りということは3色は見ないんですか?」
園田先生「頑張って3色を作っても2900。それよりも僕の頭の中には混一色・一気通貫・ドラ1の12000に魅力を感じたんだよ」
園田先生はでかい男である。そんな発想は凡人の自分は持ち合わせていなかった。
6巡目、をポン、あの配牌をイーシャンテンまで作りあげた。
しかし同巡、日向が渋川のを両面チー、タンヤオドラドラ赤1のテンパイ。

次巡、黒沢からが放たれ日向が8000の和了。
今日も日向の日なのか?

【東2局】
6巡目、ツモ。
引き2つ目の両面が完成。
手の内は4対子、ドラ赤ドラ赤ドラ。
「ここは七対子を見据えて、場に2枚切れの切りですか?」