「なぜ?」がつきまとう園田賢の麻雀と向き合ってみた結果【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/9 第1試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 南山幸浩

園田先生「いや【8ピン】ツモ切りだね。ここから【9ピン】引いても鳴いてタンヤオ作れないし、動かないと間に合う気がしないしね」

なるほど、目指すはタンヤオドラ赤赤の満貫でしたか。

7巡目、カン【4ソウ】をチー。

8巡目、【7マン】【5マン】【6マン】でチー、イーシャンテン。

正直、ここは何も引っかる箇所ではなかったが検討配信で園田は悔やんでいた。

園田先生「【赤5マン】を使用して鳴けなかったんだよね」

【赤5マン】晒さない方が安く見られて相手からの注意も甘くなるのでは?

園田先生「もちろんそれもメリットがあるけれど、【2ピン】ポンしたり【6マン】重ねたり、残した【赤5マン】を使い切れずテンパイするケースもあるから、ここは【赤5マン】を使ってチーしておくのがセオリーだね」

では、なぜ【赤5マン】使って鳴かなかったんですか?

園田先生「【赤5マン】【5マン】【6マン】【6マン】と並べてしまっているんだよ」

園田先生「【7マン】をチーするには、↑の形から【赤5マン】【6マン】を抜くパターンと、真ん中の【5マン】【6マン】を抜くパターンがあるよね。僕は後者を選んだんだよ。いつも赤は内側に置く事に気を配っているのに・・・」

「・・・先生!もっと詳しく!僕を買いかぶらないでください!先生!」

わかりました先生からのヒントを頼りに自分で考えます。

つまりこうゆう事ですか?

【赤5マン】【5マン】【6マン】【6マン】の並びから【赤5マン】【6マン】を抜いて鳴くと、

残った牌の形から萬子の真ん中を持っていると相手に読まれるって事ですか?

【5マン】【赤5マン】【6マン】【6マン】の並べ方だと、真ん中の赤【赤5マン】【6マン】を抜いて鳴いても、両サイドに残った

【5マン】【6マン】は読まれにくいって事ですよね?

結論、萬子の真ん中を持っている事を悟らないように、【5マン】【6マン】を使って鳴くしかなかったということでよろしかったでしょうか?

 

14巡目、思惑通りタンヤオドラ赤赤の2000.4000を和了りトップ目に。

 

【東4局1本場】

789三色ドラ1のフリテンテンパイだった園田は唯一の和了牌である【9ソウ】が場に4枚切られテンパイ流局を目指す。

16巡目、日向から【3ソウ】【6ソウ】【5ソウ】待ちのリーチ。

園田はリーチ宣言牌【7ソウ】をポン。日向の1発とハイテイを消す。

和了はなくなってもやれることは全部やる男。

その結果、園田の鳴きが日向の和了牌【3ソウ】を食いとるという好プレイに!

 

【東4局3本場】

4巡目、【6マン】をツモり【9ピン】をリリース。

「先生、混一色は厳しいですか?」

園田先生「親の黒沢さんの河を見てごらん?けっこう速そうだよね。ここは全力でタンヤオを目指すよ」

5巡目。

「先生!前巡と牌の並べ方が変わっています!」

園田先生「【3ピン】が出たらポンは決定事項。ポンの後に【2ピン】対子がバレたくないから並び替えたんだよ!」 

結果、【發】のみ300・500は600・800の和了でじわりじわりとポイントを積み上げてきた黒沢の親を流し、園田の思惑通りに進む。

 

【南1局】

日向、【4ソウ】をツモりカン【2ピン】のテンパイ。

萬子の伸びに期待して【1ピン】【3ピン】を払う手もありそうだが今季の日向は、

強気に【3マン】を切って即リーチ!山に残り3枚!

見事、一発でツモ、2000・4000でトップ目に浮上。

この和了に対して、園田と鈴木聡一郎氏は

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