さる4月9日に「麻雀最強戦2016 男子プロ代表決定戦 世代抗争勃発 」が開催された。
「麻雀最強戦」とは日本で一番麻雀が強いものを決める戦い、麻雀最強戦の男子プロ代表決定戦。土田浩翔、荒正義ら鉄人クラスの打ち手に若き猿川真寿、鈴木達也らが挑む!なるか世代交代? という惹句の元に、ベテランVS新鋭という構図で行われた今回の麻雀最強戦。
出場者は、
【A卓】荒正義・土田浩翔・猿川真寿・鈴木達也
【B卓】金子正輝・伊藤優孝・佐々木寿人・山井弘
の8名。
A卓、B卓 の順に半荘1回勝負を行い、各卓上位二人を決定。上位二人が決勝卓に進む。決勝も半荘一回勝負を行い、その優勝者が男子プロ世代抗争勃発の代表として12月11日に行われる麻雀最強戦2016決勝ファイナルに進むことができる。
A卓は、猿川・達也・土田・荒の並び。
序盤に達也がリードするも、東3局に荒がハネ満をツモ、さらに親番で親満ツモと点棒を積み重ね早くも荒がセーフティリードを得たかと思われた。
しかし1本場で荒は猿川のメンホンヤミテンに放銃してしまう。
さらに南場に入って猿川のツモリスーアンコのリーチに、土田が放銃し、荒・猿川のリードとなった。
達也は南場の親番を荒にあっさりと流されてしまい、苦しい状況に置かれる。
次局、達也はハネマン・バイマンの望みをかけて渾身のチートイツ・ドラ単騎リーチを打つが、これも荒のピンフヤミテンに殺される。
オーラス、達也は2位の猿川にハネマン直撃条件となるが、これを満たすテンパイが組めずに流局・終了。
1位・荒、2位・猿川・3位・達也・4位・土田の結果となり、荒・猿川が決勝進出となった。
予選B卓の東1局、のっけから山井がらしくないポンテンを見せるが、金子のリーチピンフ・ツモというおとなしい立ち上がりで開局。
東3局、親の山井はピンフドラ1を即リーチ、一発ツモ、ウラドラを1枚乗せて6000オールとアタマ一つ抜け出す。
しかし、金子も親番でタンヤオのリーチから、リンシャンカイホーに新ドラをのせて6000オールをアガり返し、山井を追撃する。
南3局に山井が4000オールツモでトップに立ち、これが事実上のゲームセットとなって、山井・金子の勝ち上がりとなった。
決勝戦は猿川・荒・金子・山井の並び順。
この対局は、オーラスにドラマが待っていた。
南4局を迎えて、点数状況は
猿川 25,100点
荒 33,400点
金子 19,400点
山井 21,800点
という僅差。
ハネマンのツモアガリが必要な金子が、高めタンヤオ・ピンフ456三色のテンパイ。
ドラツモか荒直撃で優勝だ。
アガれば優勝の荒も、
ドラとのヤミテン。猿川の手にが浮いており、これは荒に軍配が上がるかと思われた。
しかし次巡、親の山井がリーチをかける。
ドラ3人とも絡みのテンパイである。
山井のリーチによって、猿川の手からは出なくなる。そして猿川がハイテイでにをくっつけ、執念のテンパイを果たし、ドラ表示牌のを勝負して全員テンパイで流局となった。
首の皮一枚でマンガンツモ条件を残した猿川。
次局では早々にそのをチーし、ダブホンイツかチンイツ狙いに走る。
思惑通りダブが鳴けた次巡、猿川はアガリ牌のをツモり逆転優勝を果たした。
猿川プロには、12月11日に行われる麻雀最強戦2016決勝ファイナルへの出場権のチケットが贈られた。
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