萩原聖人、松本吉弘らの思いを胸に…若武者が見せた人生を賭けた差し込みの結末 麻雀最強戦2020「次世代プロ集結 麻雀代理戦争」観戦記【A卓】

しかし同巡、親番の岸もテンパイ。

待ちは絶好のだが、が今切られたばかりということもあってダマテンを選択。

目立つ牌をツモってきたらツモ切りリーチの選択もあっただろうか。

そんなことはつゆ知らず、河野の一発目のツモは無情にも

三度目の正直は実らず、2900の放銃に終わった。

4連続のアガりでトップ目に立った岸はこの表情。

入場時と同じく硬い表情のままだが、心境や如何に。

「リーチをしていれば・・・」という後悔はなかっただろうか。

放銃になってしまった河野は手が入っているだけに苦しい展開。

逆境―

河野の推薦者である萩原ではないが、どうしても「逆境」の2文字が頭をよぎってしまう。

41本場

逆境を振り払うかのように河野がリーチ。

前巡にを切っているためフリテンだが、もちろんそれも承知の上でのリーチだ。

逆境の河野に立ちはだかったのはまたしても岸。

今度こそリーチかと思われたが、約30秒の長考後に切られたは縦に置かれていた。

ダマテンだ。

もし危険な牌を持ってきたり、状況が変わればオリようということだろうか。

しかし、現物が1枚しかないため、しばらくは渋々押すことになりそうだ。

それならいっそリーチしたほうが―

と思ってしまうのは素人考えだろうか?

筋とはいえドラのまで押しての700オール。

このアガリなんと5局連続のアガリだが、思ったほど点差は離れていない。

2着まで勝ち上がりだからこれで充分と思っているのか、それとも慎重になりすぎているのか、相変わらず岸の表情からは読み取れない。

42本場

今度は文句なし。

ツモはもちろん役満、四暗刻

出アガリでも打点は充分。は盲点にもなっていそうだ。

リーチ宣言牌のをチーして三浦が追いつく。

親リーチの現物待ちだ。

岸と三浦の争いかに思えたが、この局の主役はここまで全く出番のなかった岡崎だった。

 

を仕掛けている岡崎。

穴ぼこだらけのイーシャンテンだったが三浦の当たり牌を持ってきてしまった。

親の現物なので切りになるかと思われたが、岡崎はここでを切って放銃を回避した。

??

たしかにワンチャンスで、親にも通りそうだが、普通はを切ってしまうところだ。



巡目は進んで岡崎テンパイ。

仕掛けている三浦もまだ待ちを維持している。

今度こそだ。

岸渾身のツモり四暗刻は不発に終わった。

念のため場をよく見て・・・

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