ピンズがたくさん場に出ていることから
を狙ってシャンポンリーチ、という選択肢もあるにはある。しかし、ラス目の滝沢はこの親番、決してオリないだろう。また、他2者も虎視眈々と近藤を狙っている。愚形リーチで手牌にふたをすることを避けた選択だ。
この手牌は、
終盤に待ちが三面張になり、ここでリーチ！
アガれはしなかったものの、近藤の一人テンパイで流局。上首尾と言えるだろう。
南2局1本場
第7問
西家の4巡目。一通のイーシャンテンになった近藤。切った牌は？
①
②
③
④その他の牌
正解は、
②だった。ふわっとから切ってしまいそうだが、は対面にいる親の松本の現物だ。また、や
がパラパラと出ていることから、
をひいてのテンパイも十分に見込める。引きの後にマンズやソウズが好形変化した場合にはピンフでダマテンに構えることもできる。
終盤に差し掛かろうかというところで、
親の松本が
をポン。打
としてテンパイ。連荘を狙う。
近藤はその巡目に、
を引き入れて一通確定のテンパイに！ここは打
としてダマテンだ。仕掛けた松本の現物待ちで、さらに瑞原も直前に
を打っている。波風を立てる必要はない。
息を潜めて待つ近藤。
滝沢からが放たれた！
南3局は、
近藤が
、1000点のアガリ。
南4局は、
滝沢がタンヤオ赤ドラ、3900をアガって試合終了。
試合開始時まさかの最下位にいたフェニックスに、近藤が大きなプラスを持ち帰った。
近藤個人としても久しぶりのトップ。インタビューでは安堵の表情を見せた。
データも出ているように、今試合近藤のリーチはたったの1回。仕掛けを見据えて最序盤から仕込みを入れた上で、シャープな副露を何度も決めた、そんな半荘であった。
まさにいい副露の日にふさわしい。
なんちゃって☆
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