Mリーグいくさ物語 最速最強・多井隆晴伝【Mリーグ2020観戦記11/26】担当記者:東川亮

パシーン!!

乾いた音と共に打たれたpastedGraphic_17.pngは横を向いている!

気合いのpastedGraphic_15.pngpastedGraphic_20.png待ちツモ番なしリーチだ!

リーチの朝倉は無事通過。

しかし近藤、pastedGraphic_22.pngを掴んでさて困った。

親番だからテンパイはほしい。

しかしドラスジのpastedGraphic_23.pngpastedGraphic_22.pngは二人に危ない。

ならばと打ちだされたpastedGraphic_15.png

これに多井が渋い声で「ロン」。

ヤミテンならば平和ドラ1の2000点が、リーチ一発タンヤオ平和ドラの8000点。

その切れ味あるアガリは、まるで名のある日本刀のようだ!

してやられた卓内の3人。

しかし、手をこまねいているような打ち手ばかりではありません。

打倒多井の一番手に名乗りを上げたのは、「卓上の舞姫」二階堂亜樹でございました。

南2局、その手がたぐり寄せた純白の牌が決めたのは、リーチツモ七対子ドラドラ。

しかも裏裏、何と何との4000-8000!

さすがの多井もこれにはまいった。

しかし、Mリーグを見ている人であれば誰しもご承知のはずでございましょう。

「多井のラス親は怖い」。

 

とは言え南4局では、近藤、亜樹が早々にイーシャンテンとなりました。

このままでは多井の親も、風前の灯火、と言ったところでございますが・・・。

二人がもたつく中、多井が9巡目にイーシャンテン。

「これで負けても本望よ!」とばかりに、ズバンとドラのpastedGraphic_3.png切り!

同卓者はきっと思ったことでしょう。

「やっぱり来たな」。

最後は仕掛けて近藤から2900の出アガリ。

この一局が、逆転への種火となったのでございます。

次局は多井がリーチで先制、朝倉が粘るも放銃で、3900は4200。

さあさあ亜樹の背中が見えてきた。

こうなったときの頼もしさは、ファンなら誰もが知っている。

そこへ訪れる超好配牌!

こんな手が多井に来たとなれば、鬼に金棒弁慶に薙刀、竜に翼を得たるが如し。

当然、しくじる多井ではございません。

pastedGraphic_37.pngを重ねてからのリャンメンテンパイでリーチだ!

並の雀士ならツモるだけでもうれしい手。

しかしここで高目をツモり、裏ドラ乗せて6000は6200オールにまで仕上げるところが、まさしく千両役者・多井隆晴

スターの面目躍如といったところでございましょうか。

そして多井の勝ち演目の締めくくりと言えば、やはりこちらが外せません。

待ち望んでいた多井ファンよ、とくとご覧あれ!

第1打にドラそばpastedGraphic_9.pngをぶった切る。

これが伝家の宝刀、配牌オリだ!

麻雀プロは数あれど、オリを武器だと公言するのはこの人くらい。

多井隆晴は舞台の終幕まで、油断も隙もなく、多井隆晴なのでございます。

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