さきほどの半荘も、何度も丸山に憑依して「慌てないでかなこ」と言っていたのが記憶に新しい。
日吉は日本プロ麻雀連盟のプロである。
一緒に戦ってきた選手が活躍し、Mリーガーに選ばれる中、自分は選手としてなかなか活路が見出だせなかった。
同期の仲間が次々に去っていく中、日吉自身も腐りかけたという。
日吉の声、熱さが実況にマッチして、水を得た魚のようにすいすいと泳ぎだした。
今ではMリーグの熱狂を外に届けるには無くてはならない存在に。
日吉「僕はMリーガーを輝かせたいのではなくて、麻雀に興味を持ってくれる人が1人でも増えると良いなと思っています」
日吉「麻雀チャンネルがぱっと写った時に、「何か面白そうだな」と思ってもらえるように実況しています。」
選手になりきったセリフ回しは、相手の立場を理解できないと使えない。
Mリーグの視聴者層がどういうことを言えば楽しんでくれるかも、日吉ならわかるはずだ。
実際にこんな楽しい実況は他の番組でも類を見ない。
喉を手術して、しっかり静養し、再びMリーグで咆哮する時を多くのファンは楽しみにしているだろう。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」
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