美しい花には棘がある!
五回もアガリ倒した
二階堂亜樹の大勝劇
文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2022年2月21日
雀風に大分偏りがある四者が集まった2回戦。打点特化型の沢崎、近藤と守備力に定評がある亜樹と朝倉。観る前からこの4人の対局だと荒れそうな対局になりそうだなと感じる。
【2回戦】
東家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
南家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:二階堂亜樹(EX風林火山)
北家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
東1局 親・朝倉 ドラ
亜樹が自風で1枚目のをポン!
リャンメンカンチャンの二千点のイーシャンテン。正直1枚目はおろか2枚目すらも鳴くか微妙だなと思っていたので亜樹が鳴いた事に驚いた。
手の形も愚形が残る可能性もあり打点も安い。さらに言えばを鳴いてしまえば他家に対する安全牌が無くなってしまう。かなり積極的な仕掛けに見える。
そしてすぐに親の朝倉に聴牌が入る。
タンヤオ赤赤のカン待ちのヤミテン。ピンズの下が自分の目からかなり見えているのでは良さそうに見える。が、実際は近藤がを暗刻で抱えているので、この時点では山に1枚しか残っていない。
そして亜樹は絶好のを引いて
手牌のネックを解消しての赤の二千点の聴牌を入れる事に成功する。積極的にを鳴いた事が功を奏してきた。
そして沢崎もをポンし、
トイトイのイーシャンテンで局に参加してくる。さらにじっくりメンゼンで手を進めていた近藤が、
絶好のを引き入れて、確定三色ののピンフ三色ドラ1の聴牌を入れてこれをヤミテン。巡目の問題もあるががポンされているのでリーチまでは行けない。
そして沢崎がをポンし、
トイトイの聴牌を果たしたものの、切り出したが
近藤に当たり、ピンフ三色ドラの8000の放銃となる。東1局からいきなり全員聴牌の局となった。
東3局 親・亜樹 ドラ
朝倉が首尾よく聴牌をしてリーチ宣言!
待ちでが高めで一盃口が付くマズマズの手。そして親番の亜樹もこの朝倉の先制リーチに追いつき追っかけリーチ宣言!
待ちはカンとイマイチではあるものの、リーチ赤赤なのでかなりの打点がある。さらにこの二軒リーチに対して近藤も聴牌を入れてリーチで攻め返す!
リーチピンフドラドラ赤の待ち。誰が勝ってもおかしくない三件リーチだったものの、ここは朝倉が
を掴んで亜樹にリーチ、赤、ドラの9600の放銃。大物手が東場から何度も飛び交う。
南1局 親・朝倉 ドラ
近藤が選択に迷う手牌を貰い小考。
手牌が可もなく不可もなくのような手なので、ここはドラの打として首尾よくイーシャンテンぐらいになればの暗槓をする手順を踏むかと思いきや、近藤はここでカンを選択! まだ1メンツしか無いが近藤はこの手をアガレると感じているのか。
そして手が進む事なく数順が経ち、近藤はこれ以上ドラのを持つわけには行かず、
打を選択。そしてこのを亜樹がポン!
露骨にホンイツドラ3に発進。この圧とあまりに手牌が進まない事に焦れた近藤。暗刻になったをツモると、
これをツモ切り。この巡目でこの手牌では自分が後手を引いている事は明らか。なので4枚見えでかつ場に2枚切れのを安全牌として手の内で抱えて進行する。
そして亜樹が、
のホンイツドラ3の聴牌を入れると、朝倉がを切って