Mリーグでは、2021-22シーズンの概要を2021年7月1日に発表。その中で、選手の入れ替え規定について以下のように明記している。
「2020シーズン」から起算し、閉幕時に同一の選手構成且つ2シーズン連続でファイナルシリーズに進出できなかった場合、
・翌シーズン最低1名の選手を入れ替える、または選手の追加によってチーム編成を変更すること
・自由契約になった選手は、所属していたチームと次のシーズンに再契約することは不可とする
※補足
同一の選手構成となるので、「2021シーズン」にチーム編成を変更した場合は、入れ替え規定が適用と見なされ「2021シーズン」が1シーズン目に該当するようになります。
出典:Мリーグ公式HP 全32名のMリーガーとの選手契約合意のお知らせ
分かりやすくすると、「2年連続同じメンバーでファイナルに行けなかったチームは、所属選手を入れ替えなければならない」となる。なお、「選手の追加」に関しては、現状ではMリーグの全チームが規定上限の4名体制となっているため、行えるチームはない。
入れ替え規定該当チーム
本規定は2020シーズンから起算する。昨シーズンにファイナル進出を果たせなかったのは、
・5位:KONAMI麻雀格闘倶楽部
・6位:TEAM雷電
・7位:U-NEXT Pirates
・8位:セガサミーフェニックス
の4チーム。しかしKONAMI麻雀格闘倶楽部・TEAM雷電・セガサミーフェニックスは今シーズン開幕前に新たな選手を獲得しているため、規定の追記にある「チーム編成の変更」に該当。つまり、今シーズンの成績による入れ替え規定の適用はない。
画像出典:上記リンク
一方、U-NEXT Pirates(以下パイレーツ)は、7位に終わった昨シーズンから「小林剛・朝倉康心・石橋伸洋・瑞原明奈」という選手構成を変えず、新シーズンに臨んでいる。つまり、今シーズンにファイナル進出が果たせなかった場合は入れ替え規定の対象となるため、来シーズンの開幕までに選手を入れ替えなければならない。
パイレーツはレギュラーシーズンを首位で通過するも、セミファイナルに入ってややポイントを減らし、現在は132.9ポイントでファイナル進出圏内の3位(2022年4月3日現在)。ただポイント状況は非常に拮抗しており、一つの勝敗でチーム順位が大きく変動する状況は、最終日まで続くことが濃厚だ。その中で、パイレーツが戦う最終2日間の4試合では、外野からは想像すらできない重圧が彼らを取り巻くだろう。
チームの絶対的な中心であり、抜群の安定感で成績を残し続ける「船長」小林剛(2018年加入)。
ネット麻雀のカリスマとして切れ味鋭い麻雀を見せる「ASAPIN」こと朝倉康心(2018年加入)。
2年前、ポストシーズンの大活躍で優勝の立役者となった「黒いデジタル」石橋伸洋(2018年加入)。
今シーズンのMVP、Mリーグでもトップクラスの人気と実力を持つ「女海賊」瑞原明奈(2019年加入)。
チーム、そしてクルーと呼ばれるパイレーツファンたちからの信頼が厚い4選手だが、もしもセミファイナルで敗退すれば、それは現体制の終焉を意味する。セミファイナルの残り6試合(4月4・7‐8日)、果たしてパイレーツはどのような試合を見せてくれるだろうか。