日本で一番麻雀が強いものを決める戦い、麻雀最強戦のファイナル。1月から行われた各代表決定戦を勝ち上がったものとプロ団体のタイトルホルダー16名が集結。12月11日(日)、真の最強位が決定する。
【出場者】
A卓 菅原千瑛 猿川真寿 堀江貴文 勝又健志
B卓 茅森早香 阿部孝則 古橋崇志 角谷ヨウスケ
C卓 小林剛 沢崎誠 近藤千雄 近藤誠一
D卓 前田直哉 稲波崇 藤崎智 多井隆晴
A卓から順に半荘1回勝負を行い、各卓のトップが決勝卓に進む。決勝も半荘一回勝負を行い、その優勝者が麻雀最強位2016に決定。
A卓からは勝又健志、B卓からは角谷ヨウスケが勝ち上がり。
▲A卓勝ち上がり、勝又健志プロ▲B卓勝ち上がり、角谷ヨウスケプロ
C卓は近藤千雄、D卓からは多井隆晴が勝ち上がり、ファイナルの決勝メンバーが出揃った。
▲C卓勝ち上がり、近藤千雄プロ
▲D卓勝ち上がりの多井隆晴プロ
決勝戦は、勝又健志・角谷ヨウスケ・近藤千雄・多井隆晴の並びでスタート。
序盤はリーチで先制した多井が、角谷から2度討ち取り先行。
さらに東3局2本場では、多井は勝又のリーチに追いかけて、一発でハネマンをアガる。
ロン ドラ ウラドラその後、勝又は多井の親番で1600・3200を被せて一矢報いるも、多井が先行して近藤が2番手につけて南入する。
南2局には近藤が魅せる。
ダブとドラのをポンして、親の角谷のリーチのアタリ牌であるを使い切ってマンガンのツモアガリ。
このアガリで、近藤がトップの多井に1900点差にまで迫る。
そして次局、多井の1人ノーテンで近藤が逆転に成功する。
しかしさらに次局、南3局1本場。多井が・ドラ2の1300・2600をツモって再度逆転。
ツモ カン ドラ近藤は、多井と7100点差でオーラスを迎える。
近藤の配牌はお世辞にもよいとはいえない。
しかし近藤はドラのを重ねて、多井からポン。これでなんとか条件はクリアできた。そしてペンをチーした後にのテンパイを入れる。
近藤のテンパイ気配を察した多井は、流局を願ってひたすらオリに回る。
しかし、圏外かと思われた勝又と角谷も負けてはいない。
なんと、2人ともがスーアンコのイーシャンテンにまでこぎつけたのだ。
まさかの大逆転があるかと思わせたが、闘いを制したのは近藤。自身でカタをつけるを引き寄せて、優勝をその手にした。
ツモ ドラ チー ポン
対局後、多井は「生まれ変わったら、あのは打ちません」と悔しさをにじませ、一方近藤は「まだ実感がないです」と成し遂げた偉業に戸惑いをみせた。
優勝した近藤には、株式会社竹書房の後藤明信社長から賞状と、サイバーエジェント社の藤田晋社長から賞金の300万円が贈られた。
近藤は最強戦ファイナルに臨むにあたって、それまでの勤めを辞めて退路を断ってきた。その覚悟が最強位というビッグタイトルを勝ち取らせた形となった。これから麻雀プロとして歩む近藤の、麻雀人生の最高の門出となったといえるだろう。
麻雀最強戦2016ファイナルはAbemaFresh!およびニコニコ生放送の麻雀最強戦チャンネルにて視聴可能です(視聴制限アリ)。
AbemaFRESH!⇒ https://freshlive.tv/mahjongsaikyosen/61978
ニコニコ生放送⇒ http://live.nicovideo.jp/watch/lv282710032
(※文中敬称略)
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