あの…
天上天下唯我独尊男が
パスを!!
文・越野智紀【火曜担当ライター】2023年2月28日
第2試合

東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
西家:東城りお(セガサミーフェニックス)
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
「内川さん、いきたいですか?」
一戦目2着で終え控室に戻った内川選手に掛けられた、二戦目出場予定だった堀選手からの声。
サクラナイツのチームルールで「初戦トップを取った選手が希望すれば二戦目の出場権を譲ってもらえる」というものがあります。
試合後のインタビューで「トップを取ったら連闘志願しようと思っていた」と答えていた内川選手。
2着に終わったことで今日の連闘は無くなったと考えていましたが、三度の飯より麻雀が好きな堀選手からの意外な提案に再び気合スイッチを入れ直しました。

こちらが二戦目開始前の成績。
上だけを見ていくと言い続けていたサクラナイツの選手たちでしたが、振り返らずとも足音が聞こえる距離までフェニックスは侵入してきていて

思い返せば一戦目の反省点に挙げたスルーの局も、フェニックス近藤選手を警戒していたから起きた出来事。
内川選手は「次はポンする」と、あらためて上を向いて戦うことを誓い二戦目へと向かいました。
東1局

親番でドラトイツの配牌がきた内川選手。

高宮選手のリーチ宣言牌を捕らえ7,700の好スタートを切り、その後も加点していくと
東3局1本場で難しい局面を迎え、一転して表情が曇っていきます。

3巡目にドラ表示牌のを切った高宮選手が

中盤にをリャンメンチー。
迫力があります。

のターツを持っていれば
先切りは充分あると序盤から警戒していた高宮選手からの仕掛け。
イーシャンテンまできていた内川選手でしたがが打てず、受けに回ります。

一方、すでに役無しのカンテンパイを入れていた松ヶ瀬選手は
が2枚切れということで
をプッシュ。
引きでの良形変化を見てダマテンを続行していましたが

そのに合わせて受けている内川選手の雰囲気を感じ、
を空切りしてのリーチへと打って出ました。

そのリーチに対して生牌のを切る高宮選手

「遂に松ヶ瀬さんからリーチきたか… あと高宮さんノーテンだったのか… そんで今、が出るのか」
局面の急激な変化に苦しむ内川選手でしたが

次はポンすると、この場に出てきたことを思い出し

高宮選手に危険なを勝負して一次審査通過をしました。

予定とは違う展開に困惑する松ヶ瀬選手。

前巡、イーシャンテンからを勝負して一次審査を先に通過していた高宮選手は

二次審査もイーシャンテンのままクリア。
これが表情変えず無筋チキンレース世界一のプレーです。