ドラが0ならを切ってホンイツを見たかもしれない。
だがドラが1枚使えるこの手では、リーチをメインに考え字牌から打ち、次のツモがならば、リーチにもホンイツにもなるかもしれない。
『まずはツモに聞く』
その後の選択に自信があるからこそ出来る超万能プレイヤー。
これが数々のタイトルを獲得している強者・瀬戸熊直樹の麻雀。
どうなるのかな??
これこそが麻雀の醍醐味だし、見てる側もワクワクが止まらない。
4巡目、親の日向からが打たれるが、これを瀬戸熊は当然のスルー。
この当然とは、形がまだ定まってないからこそ、出た牌に聞くのではなく、まだツモに聞く段階だからだ。
そして、今引いたでイーシャンテン。
カンチャン2つのイーシャンテンは瀬戸熊にとってはまだリャンシャンテン気分だろう。
『自分の中でアガリを取れる、満足いく待ち取りをする』
これこそが瀬戸熊の真骨頂。
この手をどう仕上げるのか。
ワクワク。
を引き入れテンパイ。
まずは選択肢を。
ツモ・を切ってリーチ
・を切ってダマテン
・切りテンパイ取らず
さぁ、あなたならどうする?
麻雀は自由。正解はない。
けど、みんな正解に辿り着く為に思考をやめない。
でもね?
自分がどうしたいか。
これが1番大事で、それをその瞬間正解にするのが、『自信』だと思う。
だから皆様にも、どの選択を選んでも、自分の信じた道を突き進んでほしい。
そして、瀬戸熊の信じた道は?
・切りダマテン。
その意図は、自分がこれだ! と思うリーチが打てる牌を待つ。
・orツモでシャンポンリーチ
…は場に1枚切れで持って来た人が使いづらい牌の為、出上がりも期待でき、打点も5200点からと申し分なし!
・でリャンメンリーチ
…待ち枚数が4枚から8枚へ!
そしてこのダマテンにはまだまだ意図が隠されている。
・を引いたら一気通貫、
・それ以外のマンズを引いたらホンイツに移行、
・上家の滝沢から鳴きたいマンズが出たらホンイツに移行、
・が出たら鳴いて一回単騎に受けてホンイツに移行
など、夢が広がる。
そして最後にもう一つ‥
『ツモったー! ん? けど、どうする?』
そう。
フリテンリーチをかけることが出来るのだ。
巡目は7巡目、このままツモるとツモドラ1で500.1000
点数的には不満かもしれないが、相手3人からの押し返しが来た時にフリテンだと出アガリができない分、不利になることも十分想定が出来る。
しかし、現状4着目。
ツモ ドラを切ってリーチを打てば出アガリは出来ないが、をツモれば一気通貫で2000.4000から。
をツモってもリーチ+ツモ+裏ドラ次第の打点アップ。
どちらもメリット・デメリットがある中、瀬戸熊の手はほんの少しの思考時間だけで‥
切りフリテンリーチを選択。
山には高めのが3枚。
、が一枚ずつ。