【EX風林火山】Mリーグ2022-23 シーズン終了後囲み取材

EX風林火山

レギュラーシーズン 586.1pt 2位
セミファイナル 290.4pt 1位
ファイナル -150.4pt 4位

(左から)
二階堂瑠美 勝又健志 二階堂亜樹 松ヶ瀬隆弥 藤沢晴信監督 

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二階堂亜樹 27.5pt 15位/32人

「大事なところでトップを取ってきてくれる、という期待を監督から持たれているのですが、トップを取れたり取れなかったりというところはあるにせよ、スタートで少しつまずいた印象がありました。自分の力が足りない部分もたくさんあって、最終的にプラスで終えられたのは『守られたな』という部分もすごく感じます。プラスで終えられたことを自信の一つにして、前向きに来シーズンに取り組めるよう配慮してもらったのかなと思います。

(結果が出ないところでのコントロールは)常に気持ちを絶やさずというのはあったのですが、チームが好調で、自身がマイナスしても信頼できるチームメートがしっかりポイントを稼いでくれる安心感がありました。そこまで焦りはなかったです」

勝又健志 241.3pt 5位/32人

「ファイナルではとにかく足を引っ張ってばかりでした。レギュラーシーズンやセミファイナルと比べたら、勝ちたい思いが選択に影響してしまい、振り返ってみないと分かりませんが、最善手が打てていなかったような気もしています。当たり前のことですけど、相手チームも全員が勝ちたい気持ちが強く、想定よりも上にいかれた部分もあったと思います。自分がやらなければいけない、チームに期待されている仕事ができなかったなと、悔しく思います。

(レギュラー・セミの好成績で地力を見せられた点について)やっぱり麻雀なので、常に勝ち続けることはかなり難しいと思いますが、特にレギュラーシーズンでは4人全員がプラスできたことで、来シーズン以降を戦っていく上で、誰か1人が不調になっていても残りの3人が勝てるとも思いますから、今後もレギュラーシーズン・セミファイナルに関しては、自信を持って突破できるだろうと思いますし、今シーズン足りなかった部分を4人それぞれがしっかりと練習して来シーズンに臨めば、優勝できる手応えもあるかなと思います」

松ヶ瀬隆弥 212.2pt 7位/32人

「たくさんの試合に出していただいて、任せていただきました。レギュラーシーズンで自分の立てた目標には届かなかったのですが、昨シーズンに続いて200ポイントを持ち帰れたことに関しては、まあまあかなとは自分では思います。でも、まだまだ全然満足していません。セミファイナルとファイナルに関しては、今回は結果を全然出せなかったので、全部を含めると『まだまだだな』という感じです。全然ダメだった、まではいかないですけど、それでも納得できる数字ではなかったかなと自分では思っています。

(短期決戦の難しさについて)短期のスプリント勝負なので、その日の好不調も大きく出ます。そこに関しては仕方ない部分もあると思いますが、それでもやっぱりそこで勝ち切ることが自分に与えられた役割だと思っているので、今シーズンに関して言うと、それが少し不甲斐なかった、という印象です。

(食べ物関係で話題を振りまけたシーズンだったが)僕自身、そんなに考えてやっているわけではなかったのですが、周りがすごく騒いでくれたので、勝手に便乗しようかなというときもありました。それだけMリーグ自体の注目度が上がっているということで、それはそれですごくいいことだと思います。継続していけたらそういうことも宣伝活動につながりますので」

二階堂瑠美 105.1pt 12位/32人

「初年度よりも自分らしくというか、チームの一員になれたという自覚が強くなったと思いました。あと、Mリーグのルールやポイント状況などがより強く染み込んだというか、そういうものは強くなったと思います。状況判断などは、まだまだ甘い部分があるので、来期はしっかりとやっていきたいと思います。

(初のファイナルについて)序盤だったのはあるにせよ、思っているよりも緊張感などは強くなかったのですが、緊張感というよりも、自分が結果を出せなかったときの悔いが、個人戦よりも強いというのはありました」

藤沢晴信監督

「選手たちはもちろん全力を出し切った結果だと思いますが、やっぱり麻雀って厳しいな、ファイナルには魔物がいるな、という感じでした。裏方として魔物と戦うためにどうするか、祈祷に3回くらい行きましたね(笑)。祈祷では倒せなくて、お弁当を3、4回高いものを用意しましたけど、それもちょっと厳しかったです。自分でやれたことはそれぐらいしかないのですが。今日が終わってからずっと考えていたのですが、僕がMリーグに携わって5年目なんですけど、こんな世界で20年以上生きてきた選手を、改めて尊敬します。

こんなに理不尽な展開があるのに。それに見入られたファイナルだったので、選手を責めることはもちろんないですし、麻雀の奥深さと厳しさを痛感して、来シーズンに生かしたいと思います。

(IKUSAなど、チーム活性化の企画について)私も54歳になりますので、そういった企画も枯渇してきました。ただ、そうやって麻雀界自体が発展途上にあるのは肌で感じていますので、何とか振り絞って面白くしていって、チームを盛り上げていきたいです。私の突飛な思いつきにチームのみなさんもすごく協力してくれますので、面白く楽しくして、盛り上げていきたいと思います」

──来シーズンの目標を。

二階堂亜樹

「昨シーズンはこの4人で絶対優勝と思ったのですが、セミファイナルで敗退して、悔しい思いをしました。私と勝又さんは優勝した景色を見ているので、新しいメンバー2人にも同じ景色を見せてあげたいと思って本気で頑張ったのですが、そこがかなわなくて悔しい気持ちがあります。ただ、このメンバーで来シーズンもやっていけるという監督のお言葉をいただいたのでこの4人で頂きを目指して、また頑張っていきたいと思います」

──勝又選手に伺います。前回優勝したファイナルと今回苦しんだファイナルの両方を知っていますが、それらを比べて今回はどうで、今後はどうしていきたいですか。

「優勝できた年のファイナルはかなり苦しいポイント状況だったのですが、展開が良くて、ABEMASとサクラナイツが競っていた隙を突いて並びまでいって、並んでからの2戦勝負は天に恵まれたな、という感じで勝てました。今回は4チームが少しずつ、どこもがトップラスが必要みたいな差がついてしまった分、試合の中で展開を取って決めるのが難しかったです。EX風林火山の強みとして、負けない強さというのはかなりあると思います。苦しいところ、ラスを引くときにも素点を残す、トップを取り切れなくても2着で耐える、というところが持ち味かなと思うのですが、ファイナルではその持ち味ではダメで、勝ち切る強さが必要になります。4人全員にその力が少しずつ足りなかったと思いますから、このオフシーズンはそこを徹底的に突き詰めていきたいと思います」

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